内容説明
桜吹雪の舞う夜の公園で17歳の少年は、殴り倒され、初めての屈辱と殺意を知った。やがて彼はふとしたことから5発の実弾が装てんされたリボルバーを手に入れ、誇りを傷つけた男の行った札幌めざして復讐の旅に立った。一方、銃を紛失した元警察官と少年を捜すクラスメイトの少女も、跡を追うことになるが……。九州から北海道へ、息づまる奇妙な旅をスリリングに描くサスペンス長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Moomin1994
24
時折入るモームの引用と、歪な疾走感に取り入られました。他の作品も読んでみたいです。2015/02/01
ムニ
3
プロットの斬新さは無いが、読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。たくさん出てくる女の人の名前が中々覚えられなかった笑 蜂矢さんと新青年は何かシリーズものが出ていてほしいくらい愛嬌のある二人。2024/04/29
来津くう
0
これもまた佐藤正午の中でかなり上位に来る一冊。すべてのものがうまくつながり、解決していく様は芸術的でさえある。映画のほうはなかなか機会がなくて観ていない。