内容説明
「若さ」は元気や可能性があって、輝やかしいものだけれど、弱点だってたくさんある。ちょっとした常識を知らず恥をかいたり、将来がきまらず不安定だったり、寂しさになれていなかったり…。 まして、刺激が多い都会ぐらしは、快適な一方、孤独感、焦燥感もつのってしまう。東京に住む女の子たちの胸のうちを、軽やかに、巧みに描いた小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
7
240ページで12編。各編が凄く短くてあっさり目の作品集。東京で一人暮らしをする地方出身の女子大生ってな人たち。当然、男や友人や同僚とのあれこれ話なんだけど、まあ、他愛ない内容ばかりかな。『二人の部屋』東京で一人暮らしをしたいのだが親が裕福ではない。しかし、従姉は親が裕福なので青山の広いマンションで一人暮らし。そこで居候をさせてもらうのだが、予備校の仲間たちには自分の部屋だと見栄を張る。従姉が留守の時に仲間を読んでパーティをしていると突然従姉が帰って来て…とかそんな話。繰り返すけど、他愛ないです。2022/05/12
buu_k
1
林真理子さんはやっぱりエッセイより短編が好き。読みやすい。通勤時間で1冊終わらせられるのがまたよし。 2011/02/09
Deer Book
0
1988年刊行。22歳でそろそろ行き遅れるという表現になんともびっくり!今の東京ならプラス10年ですね! 東京の一等地が実家なんて羨ましい!田舎生まれの林さんの憧れも込められた作品かもしれない。2017/12/07
ss
0
くっは!って息止めちゃうような作品ばかり。でも短いから呼吸が途中から浅くなって息しなくても死なない。 林真理子のエッセイと交互に読んでるから、この短編もリアルな気もしてくる。 2021/04/182021/04/18
R
0
バブル期の女の子って無敵だよなぁ(笑)