内容説明
名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。口の悪さと計算力、それと正しい文字が1度でディスプレイに出ないのが悩みの迷短低、いや名探偵。私立探偵事務所の初潮、じゃなくて所長の鴨田英作ともども難事件をビットビットとなで切っていく快刀乱麻は、笑い死なぬよう要注意! (講談社文庫)
目次
ルノアールの男
ナイスショットは永遠に
サラ金地獄に愛を見た
鳴呼ゼニガタに涙あり
事件はカモに狙ってる
シゴキは人のためならず
田中軍団積木くずし
怪盗パソコン「ゴエモン」登場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
54
【再読】浅見光彦で有名な内田康夫だが、初期の頃はこんなユーモア・ミステリも書いていたんだと驚く。 なんせ古い作品であるため、タイトルの『パソコン探偵』も旧式なイメージだが、80年代のギャグやダジャレが懐かしい。 内田ファンにとっては別の一面も知れて楽しめるかもしれない。D評価2019/07/20
麦ちゃんの下僕
38
6月に「新装完全版」が発売予定なのと、早坂吝さんの『探偵AI~』を読むに当たっての比較対象として、十数年ぶりの再読。何と言っても、従来の内田康夫さんのイメージを覆す下ネタ&オヤジギャグが満載(笑)!ユーモアに溢れた連作短編集です。書かれたのが昭和58~59年ということで、元祖AI(!?)探偵「ゼニガタ」もかなり旧式のパソコンですし、当時の時事ネタのパロディも多いですので、平成生まれの方々にはあまりオススメできませんが…浅見光彦シリーズでは味わえない内田さんの“遊び心”に、抱腹絶倒間違いなし!?(笑)2020/04/27
佐島楓
25
こんなスラップスティック調なものまで書いていらっしゃったんだ・・・という驚きがありました。2014/11/19
kenitirokikuti
7
ブックオフにて購入。えっと、80年代前半の作品なので、作中のパソコンはNECのPC-9801シリーズかしら。掲載は講談社の小説現代などである。この10年ちょい後の90年代半ば、森博嗣せんせが講談社に原稿を電子メールで送りたかったのだが、編集部に電子メール受信できる環境がなかったんだよな、たしか。さて、作中の「パソコン」だけど、リアルなパソコンではないのな。2022年だとAIがリアルな存在だから、感覚が狂っちゃうな2022/10/01
しんた
6
著者の黒歴史と言ってほしいぐらいの駄作と思うが、当時はユーモアのある作品として喜ばれたのかもしれない。2019/03/19




