内容説明
著者のマルクシズムに対する関心が極めて深かったことは、夙に知られているところであり、学問的著作の多くが、その分析と批判に向けられていた。「冷静もしくは無遠慮」な批判と云われた裡には終始マルクスのファンであったとコメントされることもある著者の、マルクス克服の努力をみることができる。本書は、標題の論文他重要論文7点を、文芸春秋刊「小泉信三全集第7巻」に依拠して、収録した、経済思想史上、白眉の論集である。
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目次
マルクス死後50年
マルクシズム(講義要項)
唯物史観と共産主義的帰結
価値論上の効用説と費用説
搾取理論の根拠
価値・価格・労働
余剰価値と利潤
過剰の労働者と過剰の商品