山岡荘八歴史文庫<br> 日蓮

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山岡荘八歴史文庫
日蓮

  • 著者名:山岡荘八【著】
  • 価格 ¥940(本体¥855)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061950047

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内容説明

立正安国は法華経にあり! 南無妙法蓮華経! 捧げるは男の情熱。信ずるはその一念――安房国小湊の漁家に生を享けた善日丸は幼くして清澄山に入った。以来、救国の道を求めて懸命に切磋琢磨、勉学に励む。だが時の政権も民衆もいっかな眼を開こうとしない。……迫害を超えて、信念を貫く炎の聖者の半生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

37
三度目の読了。冒頭の幼少時代の活写で、主(三上皇)・師(道善)・親(梅菊・次郎=両親)の三徳をそれとなく盛り込んで描く山岡の筆運びに驚愕した。いわゆる折伏(己の中にある臆病を調伏する戦い)に対する理解もいたって正確。宗教家であっても勘違いや思い込む部分をここまで正確に伝えながら一巻で書かれているところが凄い。また、われわれ一般人と同じようなことに悩み、恋に悶々とする人間日蓮の描写が素晴らしい。立正安国論にはじまり立正安国論に終わるといわれる日蓮だけにこの終わり方はこれはこれでありともいえそうだ。2016/06/21

さき

19
★3:山岡荘八歴史文庫より。こちら、日蓮の生涯を描いた作品だと思ったのに、なんのことはない、最初の国主諌暁して念仏信者に襲撃される”松葉ヶ谷の法難”で話が終了している。日蓮の人生は、まさにここからが闘いだっちゅーに、なんでやめちゃうかなー?(^^; かなり面白く読んでたぶん、ほんと残念!(>_<)2019/07/19

ホシ

14
日蓮上人が立宗を宣言し、最初の法難が忍び寄るまでを描きます。日蓮その人よりも、信奉者の心情や如何と読みました。面白かったですが、満足いかない部分も。p.174にある念仏の解釈は「ああ、やっぱり」という感じ。最も不満だったのは、日蓮が父母を法華経に帰依させようとする場面。つい父子間で法論が始まる!と思いきや、次章で父はもう法華経の行者に。法論の中身が知りたかったのに…。日蓮に関する本は、いつも何だか肩透かしを食らったような感覚に陥ります。2018/10/22

らい

9
興味があったので。偉人って知識を得る以前からして聡明だよなあ、と改めて思う。人生への懐疑が大きくなるほどに、それを呑み込むような努力で、確信を深めていく様子は、熱くなるものがあったし、それに短い分量の中で、展開というか構成も抜群で、形而上学的な仏教表現も、随所にさらっと入っていて、なんかすごいや。門を開いてからの無骨なほどの正面突破は、もっとやり方あったんじゃないかとも思うが、それだけその意志も本物だったということか。新しく始まった大河ドラマもそうだけど、積読も意図せずこの時代に集中してきてる、楽しみ。2022/01/20

ペロ

9
身延山を訪れる機会があったので手にとってみた。本門寺には毎年初詣に行く。なのに日蓮のことを何にも知らない自分が恥ずかしくなったせいもある。ご本尊は非常に厳しいお顔をされているから情熱的な方なのは想像がついていたが,こと宗教に関する激しさは想像以上だった。鎌倉の辻説法なんて,毎日銀座4丁目の交差点で石投げられながら独りで大演説してるようなものでしょう?しかも他の宗派を堂々と全否定してるし。この激しさにこそ彼が国と民を憂う気持ちの強さが表れている。この本で日蓮の輪郭はつかめたが,分からないことが増えてしまった2016/07/06

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