講談社文庫<br> 開けっぱなしの密室

個数:1
紙書籍版価格
¥616
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
開けっぱなしの密室

  • 著者名:岡嶋二人【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 講談社(2013/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061840164

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

親友の夏美が引越したばかりのアパートで殺された。前夜泊まっていた悦子は、警察の鈍い捜査にいらだち、自分で犯人捜しに乗り出した。なぜ犯人は密室の鍵を開けていったのか。表題作や、乱歩賞受賞後第一作となった「罠の中の七面鳥」など、ユーモアと恐怖が交錯する6編を収録したミステリ傑作集。収録作「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて、気をつけて」「開けっ放しの密室」。刊行1984年(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

54
六作の短編集です。作者の短編は初めて読みましたが、ミステリー質に重点を置いた赤川次郎作品の様でした。読みやすく会話主体の展開ですが、計算された巧みな話運びに驚きます。タイトルも「危険がレモンパイ」「火をつけて、気をつけて」「開けっぱなしの密室」など、いかにも80年代の感じがとても良く、なつかしさも感じます。短い作品の中でも、登場人物の個性分けがされていて、二転三転するストーリーも腕の良さだろう。開いたままの密室とは、いったい何なのか、逆の事を成り立たせ巧みに真相を隠した、軽快なのに読み応えある作品です。2015/06/01

yu

46
Kindleにて読了。 短編集なので、サクサクと。表題作の「開けっぱなしの密室」は、悦子の大活躍。ただの素人なのに鋭すぎるでしょ! 何より、とばっちりで殺された夏美が気の毒だ・・・。 時代は違うけど、岡嶋二人さん作品は王道。2016/03/16

あも

43
罠の中の七面鳥/サイドシートに赤いリボン/危険がレモンパイ/がんじがらめ/火をつけて、気をつけて/表題作。岡嶋二人の本格ミステリ短編集。30年以上前の作品だけあり、台詞や人物造形に時代を感じる所は勿論あるが、どれも軽ーく読めるのに、しっかりミステリしてて読み応えもある。岡嶋作品は余分な描写がなくサクサク進む所と、情報の取捨選択・ネタばらしの説明が抜群に巧いため、解決が提示されたときに、え?どうゆうこと?と戸惑うことがまずないのが素晴らしい。ブックオフに行く度に探してしまう作家(残り9冊と思うと少し寂しい)2016/11/28

海月

29
六編収録の短編集。タイトルの付け方が面白いですね。どんな話だろうかと興味を惹かれてしまいます。どの作品も読みやすい上に、捻りを効かせた短編ばかりで初期作品だとは思えませんでした。独白と会話のみという構成が面白い「罠の中の七面鳥」や、20ページ足らずの作品ながらも充実した内容の「火をつけて、気をつけて」等、短編ならではの楽しさに満ちた作品でした。2014/04/21

すたこ

25
★★★★たった今再読と知った(笑)久しぶりの読書に、重過ぎず軽過ぎず読みやすい本を積読本から探してて、岡嶋二人を見つけて3日かけて読んだ。やっぱり程よく読みやすい。軽やかに読めるミステリー。リハビリに丁度いい!とてもさっぱりした読後感。面白かった。2020/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/576640
  • ご注意事項