内容説明
明治二十七年晩秋、愛媛県の山奥、三郎谷にほど近い粟畑に、乞食姿の老人が行き倒れていた。老人は介護する里人に、九年前、三郎谷の芒の原で村人に撃ち殺された息子が、今も埋められているという。二日後「いちろべが憎い」といって老人は息を引きとった。『いちろべ』は息子の名だった。死の間際にも息子を呪う老人の見たものとは!?(表題作)。人間と業と犯罪を描き続ける著者、衝撃の作品集。
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