文春文庫<br> 証明

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文春文庫
証明

  • 著者名:松本清張
  • 価格 ¥499(本体¥454)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167106140
  • NDC分類:913.6

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内容説明

妻はきっと不倫している――収入のない小説家志望の夫は、雑誌記者の妻に、日に日に嗜虐的になってゆく。とことん追い詰められた妻は……「証明」。農地が住宅地に変わってゆく。新旧の住民が混じる町で起きた殺人の闇を描く「新開地の事件」。努力の末、新興宗教の教祖になりあがった男の軌跡「密宗律仙教」。夫の東北出張中に東京で妻が殺された。夫の足取りは確認され、妻を訪ねた男の存在も。しかし何かがおかしい?「留守宅の事件」。日常に潜む惨劇を描いた傑作推理4篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yu。

25
不運が重なり、そこへ更に魔が憑き入るという皮肉塗れの倒錯劇「証明」。長閑な田畑が賑やかな新分野へと移り変わる流れに呼応する犯罪の因子「新開地の事件」。数奇な運命に弄ばれる主人公の半生が描かれる「密宗律仙教」。どうやってソレを成し遂げたのかを愉しむ本格推理「留守宅の事件」。といった四編から成る清張ワールド。。どれも苦味がたまらなく全てが面白いが、下地である複雑な時代背景が垣間見れる分、尚の事最後に落とされるオチの強烈さに痺れてしまう「新開地の事件」は別格で傑作。2020/06/22

Nozomi Masuko

5
松本清張の短編集。人生のおそろしい深淵をのぞかせる推理小説を4編収録。どの作品も面白かった。特に最後の「留守宅の事件」は点と線を彷彿とさせる展開。なんとなく察しはつくものの、司法解剖の結果と動機が見出せず。引き込まれました。あと3冊松本清張続きまーす!2015/08/03

Tsukasa

3
★3+ 密宗律仙教のぶっ飛んだ感じがある意味新鮮に読めました。他の作品は所謂 男と女の事件ですよね~。2015/07/10

しんた

2
証明と新開地かな。特に前者は怖かった。怖さとエロスが織り交ざった作品。2012/11/24

UK

2
松本清張の作品の魅力はやっぱりトリックよりも動機だなと。動機が面白い推理小説って魅力的。2012/08/20

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