内容説明
理想の彼とこんな恋がしたい。恋におちるのはもう一人の私……。北軽井沢のサナトリウム、不治の病にかかった患者と情熱的な担当医の悲恋。絶世な美を誇る高慢なプレイボーイ・メイトとカメラマン。政治家二号、外交官夫人に、アイドル歌手。想像の翼を自由自在に羽ばたかせ、夢とロマンスの世界へ――。エッセイなのか、小説なのか、はたまた妄想か――。読み始めたらとまらない、女の子の願望を描いた夢見るエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi
2
妄想もここまで行くとお見事です2015/02/07
にゃおりん
2
林真理子の妄想がくりひろげられる。ヒロインは真理子。相手役は風間杜夫。サナトリウム編、プレイボーイ・メイト編、外交官夫人編、美人編集者編、アイドル編、オリンピック選手編、女流俳人編などなど。おもしろかった。取材無しで書いたっていうけど、よく書けたなあ。2009/10/02
ss
1
「君はやっぱり妄想の人だよ。男にモテたい、綺麗な女になりたい」 それに尽きる本。 2020/12/202020/12/20
かりん
1
すべて彼女が〇〇になったら、という設定で書かれた妄想短編集ですが、最初の2・3個読んだら後はちょっと飽きてきました。著者のファンである風間杜夫さんがすべての章にいろいろなかたちで登場するのだけど、今回はどんな役柄だろう?と、それが少しおもしろかった。2010/11/20
ニトリ裕子
0
類書が思いつかないユニークな1冊。各章の冒頭でお約束のエッセイ(もっと痩せてたら云々)を枕に、そのままするりと短編小説に移行する落語のような構成。筆がふるっている▼どの話も相手役が風間杜夫なのが狂ってて最高である。風間医師だったり風間"パリの見習いコック"だったり風間パパラッチだったり▼現在まで何百冊と本を出している林真理子だが、自分には今もこれがベスト▼安西水丸の扉絵が見られるのは紙版のみ▼刊行当時の帯の惹句は「読むLSD」2023/08/15