内容説明
モード界の新星として活躍のヘアデザイナー、楯林は型破りの手腕とセンスを併せ持ち、精力的に仕事をこなしていた。しかし、彼は華やかな生活の陰で、頭にこびりついて離れない、ふたつの記憶に苦しめられていた。ひとつはマザー・グースの七曜歌。もうひとつは三本足の烏。いつ、どこで、誰が彼に奇妙なふたつの記憶を刻んだのか。やがて起こる放火殺人事件を皮きりに、刺殺未遂、同性愛者からの脅迫が彼を襲う。華麗な美容界を舞台に、妖しくも不吉なドラマが進行する傑作長篇推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごんちゃん
8
京都、祇園祭りで新進気鋭の美容師がハサミで刺される、それを介抱した男の一家との運命的な因縁とは?マザーグースの七曜歌に、祇園祭りの3本脚のカラス、火事の炎と耽美アイテムを散りばめ、これでもかという華美な文章はくどいんですけど、読んでる内にクセになって、赤江ワールドに引き込まれるんですよね。ミステリーとしては読んじゃダメなヤツです。あくまで耽美系。昭和50年代の作品。2017/11/07
kinaba
1
話し言葉の雰囲気なんかは良いのだけど、オチがなあ2014/12/07
madhatter
0
丰
0
Y-202005/11/25