内容説明
僕の名は池沢瞳。30代なかばにして4つの会社の社長をしている。といっても、父のあとを継いだだけだから威張れたものではないけれど……。妻をやっとの思いで殺害して、これから楽しい生活をと思ったのだが世間はそう甘くない。死体の始末もつかないうちに恋人の祐子がやってきて、次は逃亡殺人犯と称する浮浪者が乱入、一夜明けたら妻の父親の急死。その上、妻を誘拐したという電話が……。僕の人生どうなっているの!? 長編ユーモア・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
75
話が始まって、すぐに妻を殺している。そこから数えて、ひょっとしたら2桁の人が殺されているかもしれない。 それでも最後はうまくいくのが不思議だ。 サスペンスというのだろうか、ロマンというのだろうか、分野が不明な物語。 赤川次郎のご都合主義の権化のような話。 だから、金持ちはいつまでも金持ちなのだというのが教訓かもしれない。2011/04/18
ハル
9
挿絵のない小説というものの読み始めは、赤川次郎だった。懐かしさで手にとってみたが何と面白いことか!これってドラマより舞台むきの話じゃないかな?テンポがいいんだよね〜!警察のテキトーさがたまらなく面白い!角川文庫のこの表紙のデザインがたまらなく好きだったなあ。昔の角川文庫はデザインもいいし、中身の文体も1番読みやすかったし最高だった。2018/12/21
葉
9
この本は最初から非常にキャッチーで読みやすかった。インターホンではなく、インタホンと書くところに時代を感じた。池沢瞳という4つの会社の社長を務める30代の男性が妻の美奈子を殺害して、その死体の処理に困ってしまう話。犯人目線での内容が非常にトリッキーだった。ただ、最近神奈川県座間市の9人遺体遺棄事件があったので何とも言えない感情もある。大倉の殺人まで疑われながら警察との口論には逃げられないという思いが滲み出ている。祐子も最終的に怪しかったというのはなんとなくわかった。2017/11/14
榛乃@低浮上
8
以前図書館本で読んだ一冊。神保町の古本市でみつけて、ここまで古い赤川さんの本を買ったことがなかったからと言う理由で購入ww主人公の単純すぎる性格と刑事たちの抜けすぎた性格などに笑えます。2014/11/28
ゾロりん
7
おそらく30年ぶりくらいに読んだ。赤川次郎自体超久しぶり。話自体はスラップスティック的な展開でリアリティーなんかはぶん投げてますがあっさり読めて面白かった。当時の赤川次郎はあらすじだけで面白かったからなー。こうゆう一人称文体の小説は今のラノベに通じる部分もあるような。赤川次郎、もう少し読み返してみるか。2018/05/21
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