エヌ氏の遊園地

著者名：星新一【著】

新潮社（2015/06発売）

• ISBN：9784101098319

内容説明

エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど……。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは……。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった……。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[mae.dat]

『エヌ氏の遊園地🎡』は、本年の新潮文庫の100冊プレミアムカバーバージョン。ショートショートと言う名の、夢踊る盛りだくさんのアトラクションかと思いきやでしたよ。今回は犯罪に纏わるお話の率が、極端に高い様に思いました。星さんの当時の心境やら何やらが反映されてるのでしょうか🤔。ちょっと似た設定やオチもあった様に思いましたね。様々なエヌ氏の活躍（謎）がありましたが、別名の方もちょいちょい出てきました。アール氏は時々あった様に思いますが、今作には登場してはいなかったかなぁ。

2023/07/17

[nanasi]

ショート・ショートが３１編収録されています。カバーデザインは真鍋　博さんです。巻末にあとがきが収録されています。横田　順彌さんです。「副作用」と「車内の事件」がお気に入りです。

2013/11/07

[てち]

星新一の作品は、社会背景や時事といったものが反映されていない。普遍的な物語が多いのだ。それにより物語に古くささがない。仮に、5年前の作品だよと言われても納得してしまう。それほど世代を超えて楽しめるのが彼の作品である。

2021/05/02

[Tetchy]

この辺まで来ると、過去のショートショート集とタブった作品も出てくる。「尾行」と「協力的な男」は実に星新一らしい作品。

2008/09/07

[ミュポトワ@猫mode]

プレミアムカバーだったので購入。やっぱり星新一先生の本は面白い。SSとはこうあるものだよ。ブラックな話が多いけれども、とても読後感が良い。なんでこんなにすっきりするんだろうね。非常に面白い。また別の作品集をプレミアムカバーにしてくれないかな。そしたらまた買うよ。そして即読むよ。面白いからね。星先生のあとがきも良い。良い読書でした。

2023/08/13