内容説明
芸術の各分野に広い足跡をのこした著者の洒脱な人物評論。柔軟な感受性と良識が、小林秀雄、三好達治、大岡昇平、近衛文麿、白洲次郎、吉田茂など一代の知識人たちの肖像を、エピソードを交えて的確軽妙に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麗子
1
おもしろかったーーー。ちょっと前に、風の男白洲次郎 を再読したとき、今日出海さんの著書からの引用を見て、読みたいなーと思ってネットで探してみたら、もう中古しかなかったけどどうしても読みたくて古本ゲットしました!結果、買ってよかったーーー。自分自身に誠実で、公正で率直で、かつあたたかい人柄が伝わってくる文章は、読んでいてとても気持ちがいい。今年のマイベスト10入りは確実ですね。きっとそのうちまた再読するでしょう。2017/05/02
久恒啓一
0
「一日一冊トライアル」 今日出海「私の人物案内」(中公文庫)。浦和高校から東大仏文科卒。鎌倉に住んだ。明治大学教授、文芸協会書記長、文部省社会教育局文化課長、直木賞、文化庁長官、国際交流基金初代理事長、国立劇場会長、、、。小林秀雄の葬儀委員長。自身の葬儀委員長は永井龍男。 「自分のいない、自分の通夜なんて変なものだな」。文化関係の著名人の姿がよくわかる愉しい本。 2014/11/13
ぱらっぱ
0
昭和26年に初版が刊行された本。東大仏文の辰野隆の門下生の交遊が描かれている。昔の帝大生のエリートたちの古き良き物語。2013/04/14