光文社文庫<br> 他殺岬

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光文社文庫
他殺岬

  • 著者名:笹沢左保
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334701666
  • NDC分類:913.6

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内容説明

美容界の大御所・環千之介は、ルポ・ライター天知昌二郎に、その過去を暴かれて自殺! その娘ユキヨも父の後を追い、足摺岬から投身自殺した。――天知の一人息子が誘拐され、犯人はユキヨの夫だと名乗る。天知が息子を取り戻すには、ユキヨの死が他殺だと証明するしかない! サスペンス・ミステリーの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

61
フリーライター天知の書いた記事によって自殺に追い込まれた親子。残された遺族は天知の息子を誘拐し、五日後の殺害を予告してくる。タイムリミットが迫る中、息子の命を救うため、その自殺を他殺と証明しなければならない。もうこの粗筋だけで物語に引き釣り込まれる。内容も一癖も二癖もある人物と二転三転するストーリーで面白いが、ただ主人公が自宅そっちのけであちこち調査に回る為、息子を救うタイムリミットが感じられずそのスリルという点では残念。ただラストは状況的に有り得ない犯人とそこに持っていく力業で、完全に裏をかかれました。2022/08/04

coco夏ko10角

23
ライター・天知の息子が誘拐される、期限は五日後、時間になったら息子を殺すと…。誘拐ものだけど誘拐犯は分かってるし要求してるのはお金じゃないというのが珍しくていい。天知側は息子の死を回避するには誘拐犯の妻が自殺でなく他殺と証明すればいいと頑張るけど、そもそも本当にそれで回避できるのが疑問だったし残り時間もあるからハラハラ。最後はなんかしっくりこない人物もいるけど、事件のつながりなど面白かった。2020/05/13

マヌヌ2号

4
続きものだってことを知らなくて『求婚の密室』を先に読んじまったので、せっかくだし1作目のこちらも読んだ。次作の情報から、主人公であるルポライター・天知の周辺の人物がどうなっていくかについて察しがついてしまうのがアレだったものの、笹沢左保らしい人物相関のこねくり回しが極まった作品のひとつであることは違いなく、始まりからは想像もつかないような決着には感服しました。この捻れに捻れた構図を作ってしまう構成力の高さには改めてビビる。笹沢左保の長編って、構図で読者を殴ってくるなぁとつくづく思います。良いミステリでした2019/09/01

寿々喜節句

2
誘拐もののサスペンス。トリックもあったが、プロットのほうが、入り組んでいて面白かった。なるほど、そういう事件なのね。読みやすくてよかったよ。2014/04/04

あっこ

1
フリーライター天知の息子が誘拐された。犯人は、天知の記事によって自殺した(らしい)女性の夫。彼の目的は、誘拐によって天知を苦しめることだった。果たして天知は、限られた時間で自殺を他殺にひっくり返し、真犯人を探し出して、息子を取り戻すことができるのか? ストーリー冒頭から、インパクトのある事件、人物が入り乱れ、引き込まれました。どんでん返しもおもしろかったし。ただ、ラストのラストが、どうしても微妙に説得力に欠けるというか、、、、残念な部分が残りました。2017/09/12

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