内容説明
人生は皮肉なものだ。社長令嬢・山崎みどりが、もう少し早く私の目の前に現われていたら、こんなに恐ろしい破滅に追い込まれることもなかったのに……。私の前に最初に現われたのは、宝石デザイナー藤原節子。当時、私はデパートの貴金属売場主任で独身。私達は当然のように愛し合い結婚した。幸せだった。しかし、みどりの出現で、私の心に悪魔が巣くってしまったのだ。長篇ロマンサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
6
草野唯雄のホラーな話が読みたくて、本書に着手。デパートの宝飾店売り場主任の男が偶然知り合った女性は、社長令嬢。彼女と結婚すればやがてはその会社の社長になれる。しかも彼女は魅力的…。そこで邪魔になったガールフレンドを事故を装って殺害。まんまと計画に成功したかに見えたが、殺した女の人格が新妻に現れ、幸せを邪魔する。設定が通俗的すぎて、今一つ草野作品の魅力が感じられない。たしかに怖さは伝わってくるが、『死霊鉱山』ほどの満足感が得られないのは、やはり彼の得意の鉱山もの方が作品に緊迫感があるからだろう。2018/08/17




