内容説明
結婚披露宴でのジョークを一つ。「夫婦円満のコツは、相手をほめることです」というスピーチを聞いて、花嫁がその夜ベッドの中で早速実行したそうだ。「あなたって上手ね」と。阿刀田高は、現実と非現実の境目にあるぼんやりしたものをすくいとる天才だ。意気消沈している人は、この本を読んで元気になって下さい。真面目すぎる人は、少しは笑って下さい。ジョークなしの人生なんて考えられないのだから……。阿刀田高の頭の中を全面公開したこの一冊、お見逃しなきよう!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
8
この本は阿刀田さんの自分の身近の出来事などに対して少し疑問をもって、その疑問に対してご自分なりの回答なりを書かれています。このような考え方もあったのかなと読んでいて思わせられることたびたびです。私にはなかなか合ったいい本であると感じました。2014/05/25
takaC
7
まじめ半分で書かれた随筆集。ところで随筆の英訳がエッセイでいいの?1993/12/12
ぶうたん
6
なんと言うこともないエッセイ集ではあるし、時代を感じる部分も少なくないが、式貴士やマシスンに言及されるところは著者の嗜好を感じるので、その辺は味わい深い。本書収録の中では、たまに行く青根温泉の宿に触れられていたのが嬉しかった。随分読んでいないので、今度は小説にしよう。2023/12/22
MIKETOM
4
阿刀田の普通のエッセイ集。しかしまあ、よくこんなにエッセイが書けるもんだなってくらいたくさんあるね。肩がこらず読みやすく蘊蓄もバッチリで物知りになった気にさせられる。阿刀田は最強のエッセイストだろうね。「ご先祖様の湯」で蔵王山麓にある青根温泉に宿泊し翌日は蔵王山頂の火口湖を訪ねたことが書いてある。これはのちに『異形の地図』の中の「瑠璃色の底」という短編になった。実はここは俺の地元で、年に数回は青根温泉へドライブし数年に一度は蔵王山頂に行く。やっぱ知ってる場所が作品として書かれるのは嬉しいね。2018/03/25
くらも
2
特に面白かった部分。 ①「“近いうちに地震が来る”と予測して、五十年後に地震が来ても、地球物理学的には“おおむね適中した”ということになるのだろう」(「適中」という漢字は正しいのか?) ②【読む外国語】の項。2024/01/29
-
- 電子書籍
- ハズレ姫は意外と愛されている?【ノベル…
-
- 電子書籍
- 贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る…
-
- 電子書籍
- テキサスのシンデレラ【分冊】 10巻 …
-
- 電子書籍
- 銀牙伝説赤目 1
-
- 電子書籍
- おにゃのこダーリン フラワーコミックス