内容説明
床に残るどす黒い血だまり。その横にナイフを突き刺した写真が一枚。写真の主は法医学者、板垣博士の旧友の娘、吾妻早苗だった。電話で早苗の悲鳴を聞き、駆けつける三津木俊介と。犯人は早苗との結婚を博士に反対された木塚陽介か?だが早苗から電話が掛かってきたとき、木塚は博士の部屋にいた……。「“姿なき怪人”となって、博士に復讐してやるのだ」と不敵な挑戦状を突きつけてきた犯人は。
カバーイラスト/杉本一文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
27
恐ろしき連続殺人事件の幕開けとなるちょっとした騒動の場に居合わせた三津木俊介と“探偵小僧”御子柴進が巻き込まれていくジュブナイル作品「姿なき怪人」 (犯人も動機もすぐ解ってしまうのだがそれでも最後までドキドキ感を失わないのは私がまだ子供だからなのであろうか(๑¯ω¯๑)) 。‥家庭の事情でとある屋敷に引き取られた少女の身に起こる不可解な現象の謎とは…「あかずの間」。といった長・短編2作と著者の思い出を語る夫人と長男との座談会(司会 山村正夫)が盛り込まれた満足の一冊。2016/11/04
ホームズ
21
横溝正史のジュブナイル。久々に三津木俊介と御子柴進のコンビを読んだ(笑)子供向けですから犯人はすぐにわかってしまいますが面白く読めた(笑)このコンビが登場すると由利先生の登場も期待してしまいます(笑)残念ながら登場は無かったですが(笑)2012/10/05
Kouro-hou
11
新聞記者・三津木俊介と新聞社のパシリ、通称探偵小僧・御子柴進のコンビ探偵シリーズ。由利先生がいると三津木さんはワトソン役のパシリですが、いないので探偵役である。中学生用ジュブナイルという事で人間関係がドロドロですみたいな展開はありませんが、容赦なく死人が出ます。そんなに殺していいんですか?というくらい次々殺ります。女子供も容赦しません。もしかして連載で毎回殺してる? そんな大サービスなこの作品、大人が読んで楽しいかは微妙ですが、中盤のトリックは大掛かりでなかなか凝ってます。2014/02/04
カニック
10
ジュヴナイルなのでストーリーや犯人はわかりやすいですがちょっとグロいかな。ツッコミどころが多くて逆に面白い。2019/04/01
ぷてらん
7
ジュヴナイルといいつつ、グロさと演出は横溝先生のそれ。ツッコミどころが多いのはまあ子供むけなので目をつぶります。というかよく考えると、木塚はどうなったのかっていう真相結構やばい。気持ち悪いとかいう次元じゃない…と個人的にそこが一番ショッキングでした。短編「あかずの間」も私がもっと子供だったなら、わくわくしながら読めたでしょうに…大人になるってちょっと寂しいよね…。2017/10/31
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