内容説明
男友達には言えても、恋人には絶対に言えないことばがある。逆に恋人の前ではかまわなくても、男友達に対しては許されないふるまいがある。女と男はフクザツ怪奇、愛の表現も百人百様、ショート・コントを通して、女には女の魅力を、男には男の美学を教える“知的悪女”のソフト・エッセイ。単行本未収録のオリジナル版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
32
1980年代前半に書かれたエッセイを収録した『恋人と逢わない夜に』。同じ頃に書いたエッセイ集『いとしき男たちよ』を読んだ時にも感じたことだが、赤裸々であけっぴろげな内容が、実は世間のイメージ(あるいは編集者の期待)を受けて書かれたポーズのような気もするのだ(すべてがそうだとは思わないが)。その後の小池真理子を知っているから、そのように感じてしまうだけなのかもしれない。しかし、なぜそう感じるかと言えば、本書後半に収録されている「真夜中の読書タイム」とのギャップを覚えるからだ。(つづく)2023/02/09
佐島楓
15
驚いた。こんなとんがったトーンのエッセイを書いていらしたのだ、小池さんは。しかも当時今現在の私と同い年・・・。それは脇にのけておいて、この頃から男性と女性の心理的なポジションが逆転していたのかなと、大変興味深く読ませていただきました。昨今の男女は双方ともさらに恋愛に消極的になってしまっているのかもしれないなぁ・・・。2013/04/17
devil
3
31歳時のエッセイでした。 他人や商売敵にバンバン訴えられて大変だあ!2018/04/09
みわこ
1
初読み小池真理子エッセイ。知性あふれるかっこいい女性ですねーー。ちょっと前の話だけれども、面白く読めました。2012/12/12
haruko
0
小池さんのエッセイ本。とても興味深くすぐ手に取り読了。知的でクールな文章が痺れるくらいかっこいい。が、結婚し仕事を辞め幸せになっている女性に対しシビアな意見を突くのでまるて「わたしの生き方が正しいのよ!」とぐいぐい押し付けられているような気分にもなり複雑な既婚者のわたしでありました。2014/12/05