角川文庫<br> わがふるさとは黄泉の国

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角川文庫
わがふるさとは黄泉の国

  • 著者名:半村良
  • 価格 ¥396(本体¥360)
  • KADOKAWA(2014/06発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041375068

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内容説明

ある時、商社マン室谷は知り合いのデザイナー久子が“自殺村”と称される奇妙な村の出身である事を知らされた。人づき合いが苦手で、古代史やら民俗学の本を読みふける彼は、その村が、古事記に由来する事に気づく。村人は先祖代々、自ら死に急ぎ、現在死に絶えていた。村は死者の国である黄泉の国と地形的につながり、彼の血筋もまた村人の秘密につながっていた……。奇想天外なストーリーの展開を示す表題作他、多元宇宙テーマの「二都物語」等を収めた半村良の傑作短篇集。

カバーイラスト/杉本一文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーチャー

10
本作品集は読メの記録上では再読になってるんだけど、別の作品と間違えて登録したんだと思います。なので、改めて・・・ということで、どの作品も奇想天外な面白さがあるけど、個人的にはなんとも不気味な設定の表題作と「庄ノ内民話考」の結論が楽しめました。2013/05/17

ホークムーンmk2

3
実家の書庫から探して再読。半村良氏は才能ある作家さんだと思います。グインサーガ以前に「太陽の世界」で確か100巻を超えるシリーズを目指していたような…。でも、角川書店の衰退とともに、いつの間にかお名前を聞くことがなくなってしまいました。この本は表題作が秀逸です。あと、農閑期大作戦も面白かいです。2016/12/30

冬至楼均

1
現代のおとぎ話。2013/04/27

1
Y-20, 19791105-92002/01/10

bibi‐nyan

0
ウェブの小説投稿サイトの盛り上がりや動画サイトの怪談話ブーム等でファンタジーやSF、ホラー等が人気の今、半村良は改めて再評価されるべき作家だと思います。 作風として近いのは、漫画ですが、諸星大二郎でしょうか。 圧倒的な描写力と丹念な資料的解説に酔いつつ、荒涼とした深山、昔話の風景、謎の消失事件や世界の狭間といった世界に浸っているといつの間にかとんでもない場所に連れていかれた挙句、全てが崩壊していくカタストロフィ、そしてそれに伴うカタルシス。 特に表題作は圧巻です。2023/07/17

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