内容説明
幽冥界には妖しい力があって絶えず人間界に災厄を加えんと恐ろしい糸を操っている…そう信じて、鬼に食われ、狐狸に誑かされ、幽霊に悩まされてきた日本人。多くの文献から収集した記事をもとに、妖怪変化の正体を多面的に明らかにし、古来の風俗に人間の妄執の移り変わりを見る。大正十二年に発表された表題論文ほか、「文芸上に表われたる鬼」「火の玉」を収録。中公文庫版に図版を追加し、本文の補訂をおこなった新版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
12
京極夏彦さんが推薦なさっていた記憶がある本。仏教伝来と明治維新が妖怪にとっての二大ターニングポイントのようだ。いずれにしても、自然への畏怖を忘れてはいけないと思う。こんな時代だからこそぜひ思い出してほしい。2012/05/31
F
7
上古から近世・近代までの妖怪(?)を広く浅く網羅した大正十二年に発表された論文。種別に細かく分類、分析されており学問的に妖怪を眺めたい方にお勧め。図版も多く収録されているので、最近の作品の元ネタ探しにも有用。分類、定義については現在の「妖怪」との隔たりも大きく、大正から平成までの「妖怪」の変遷を伺うことも出来る。表題論文ほか、「文芸上に表われたる鬼」「火の玉」を収録。2010/02/26
miharasi_mamiya
2
大正時代ぐらいに書かれた本らしい。妖怪、幽霊、鬼などを細かく分類している。妖怪、幽霊などが出てくる物語が紹介されている。2015/04/03
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