内容説明
文豪ポオによって誕生した推理小説は、それから半世紀、シャーロック・ホームズの登場によって、いよいよ新時代を迎えるにいたった。ホームズは世界中の国語に訳され、無数の模倣者を生んだ。しかしホームズの前にホームズはなく、ホームズのあとにホームズはない。シャーロック・ホームズこそは名探偵の代名詞であり、推理小説そのものである。
本書は処女短編「ボヘミアの醜聞」を筆頭に全十二編の傑作を収めた不滅の第一短編集。集中の「赤髪連盟」「唇のねじれた男」「まだらの紐」などは、推理小説史上にさん然と輝く名作中の名作である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
piro
41
コナン・ドイルの出世作となった短編の数々。12編の事件簿はどれも興味深く、ホームズの鮮やかな推理を楽しめるだけでなく、当時の英国の空気を感じられたり、冒険のスリルを味わえるものでした。殆どの短編は小学生の頃に既読のはずですが、覚えていたのは一部だけ。お陰で初読の様に楽しめました。『赤髪連盟』、『まだらの紐』の様に、ホームズが現場を見る前にほぼ事件を解明していた事には改めて驚きを感じました。中にはハッピーエンドの解決とならず、後味が良くない事件もありますが、どの事件も謎解きを存分に楽しむ事ができました。2024/09/29
つたもみじ
29
某パスティーシュを読む前に「赤毛組合」再読。ついでに「ボヘミアの醜聞」も。久しぶりのホームズは、相変わらずお茶目でエキセントリックだった。他のも近いうちに再読予定。2017/04/29
ユーモ
26
かなり時間をかけて12編ある短編を読了。100年近く多くの人に愛され、読み継がれきたのも頷ける。個人的なランキングを発表させてもらう。一位 唇のねじれた男 二位 まだらの紐 三位 赤髪連盟。どれも面白かったが上記の3作は中でも秀逸だった。次は回想のシャーロックホームズ。これも短編のようだが、否が応でも期待が高まる。2018/01/27
ヒロ
25
2度目の本書。1回目は新潮社で、今回は創元です!前回が2年前なんで覚えてない話もありましたが、今回も楽しめました!!どの話も面白かったんですが、好きなのはやっぱり赤髪連盟ですね!後、唇のねじれた男!ホームズの観察眼にまたもや感心してました!! 短編なので読みやすかったです。2014/07/19
ホームズ
17
やはりシャーロック・ホームズの世界はいいです(笑)もう何回も読んだし事件の内容もわかりきっているのに楽しんで読んでしまいます(笑)『ボヘミアの醜聞』『赤毛連盟』『まだらの紐』『唇のねじれた男』などが好きな短編ですね~(笑)2009/09/16