文春文庫 男のだいどこ

著者名：荻昌弘

文藝春秋（2012/05発売）

• ISBN：9784167172015

内容説明

もともとは、暮夜、映画評論の原稿書きの息抜きにひとり冷蔵庫を開けて思案したのが始まりであった。以来、勇躍「だいどこ」に突入、作っては太り、太ってはやせたいとさらに食い物に工夫をこらし、必要は試行錯誤をうみ、体験は盗用を加え……やがて病みつきになってしまった。うまいものの作り方・味わい方に四苦八苦した一部始終をユーモラスに告白、日ごろ日本人が見すごしがちな「食べる」ことの本質にずばり斬りこんで芳醇明快な食味文明論をくりひろげる名エッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[fragro]

無知にして野卑な書きっぷり。あぁ駄目だと思ったのは、ウンチクウンチク言うくせに洋風ダシはインスタントだと。 以前「フレンチが好き」とぬかす浅薄な某店バーテンダーに、鶏ガラでとる洋風ダシの話をふってみたら、鍋をかき混ぜる仕草を始めたのを思い出してしまった。そう、本書に書かれている程度のエピソードならゴマンとある。

2025/01/01