角川文庫<br> 家出のすすめ

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角川文庫
家出のすすめ

  • 著者名:寺山修司
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041315026

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内容説明

「書を捨てよ、町へ出よう」――若者の未来の自由は、親を切り捨て、古い家族関係を崩すことから始まる――。愛情過多の父母、精神的に乳離れできない子どもにとって、ほんとうに必要なことは何なのか? 「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」と4章にわたって、現代の矛盾を鋭く告発する寺山修司の青春論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

18
「地方の若者たちはすべて家出すべきです。そして、自分自身を独創的に「作りあげてゆく」ことに賭けてみなければいけない。帰ろうとおもえばいつだって帰ることはできるのですから・・・・・・。」2014/05/27

4fdo4

11
寺山修司のエッセイは軽い。なんだろうかこの軽い感じは。 時折登場する時事ネタはどぎつい物もあるのだが、そもそもその真贋も良くわからない。 そしてひょうひょうと、次から次へと話が進んでいく。 軽いから、読後何も残らない訳でもなく。なんだろう。寺山修司。 2020/12/31

はづきち

8
職場の図書館の除籍本に含まれていて、どこかでタイトルを聞いたことがあるなぁと思って読んでみました。とにかく不思議な本でした。寺山修司の世の中を見る視点は違いますね。冒頭の家出のすすめは、なんだか家出をする勇気が湧いてきました(笑)2014/04/28

晴れ女のMoeco

8
テーマは「家」「悪徳」「反俗」「自由」など。サザエの性生活は笑ったけど、家制度と性の抑圧は興味深い。サザエさんの気持ち悪さがまたひとつ分かった気がする。さりげなく男尊女卑思想が反映されている箇所もあるしねぇ。家制度だけじゃなく「親子の依存」から逃れるための「家出のすすめ」が一番印象的だった。とくに良い親子関係ほど自立のために家出せなあかん、というのがグサグサきた。 彼はこれを27歳で書いたのかと衝撃。2年後にこんな文章を私が書けるはずもなく、自分に蓄積し続けたものの差なんだなぁと。2014/01/19

kitten

7
恋人からの借り本。昔読んだことあったかな?と思ったけれども、高校時代(25年前)に読んだ記憶がよみがえった。読んだ時点でもすでに古い本だったけど、さらに25年たつと、もはや古典に近いものを感じる。でも、初読時のインパクトは強かったなぁ。こんなに露悪的な本は、読んだことなかったので。今読むと、書かれた当時との社会の変化を感じ取れる。今となっては、地方から上京するのにためらいを感じる若者なんているのか?というレベル。若いもんは独立して当たり前だ。女性差別的な表現もあるけれども、この時代の空気ならやむなし。2020/08/17

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