内容説明
人の欲望には限りがない。金がなければないで、より高望みをするものだ。例えそれが空想の世界のものであっても――。 倒産寸前の木工所に勤める紬康平は、ある日銀座通りで一人の男に声をかけられた。男は超能力の研究家と名乗り、康平の特殊な能力を調査したいという。そして男が主宰する研究所に職場を移してから、康平の生活は一変した。贅沢な毎日と、彼を取り巻く美女たち。彼の持つ特殊な能力とは何だったのか。表題作ほか、日常性の裏側にある魅惑の世界を描く5篇を収録。
カバーイラスト/杉本一文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アーチャー
16
表題作と「魔王街」刺激が強いドロドロの欲望劇で、未だにトラウマになってる西村寿行のある作品を思い出した。でも面白いなんて書くと変に思われるかもしれませんが、短編集としては面白かったという意味ですよ(笑)2015/04/08
KANEO
13
現状打開を夢見る者たちの5つの物語が収録されている短編集。今回はSF色薄め。 マイベストは『魔王街』 平凡だが平和な人生を歩んでいた主人公が再会した初恋(男×男)の旧友に誘惑され堕ちてゆく物語。欲望のままに女たちをモノにしていくようになるが、それを一人ではなく親友と共に楽しむというのがなんとも甘美で蠱惑的。同性に対する友情、それと共に抱く恋にも似たよう不思議な感情は理解できるような気がする。同性愛とはまた違うそのような関係を中年になっても続けている二人が正直羨ましく感じた。とても印象深い作品だった。2015/01/18
かんけー
9
かなりアダルト色の強い作風だが、半村良と云うと「妖星伝」を思い出す。この短編集はSF、風俗、推理等、そこに生きている人間の諸状や本音と建前、そして欲望がかなりあからさまに描写されている。「魔女街」なんの欲もない青年が偶然知り合った人物と行動を共にする事で...超能力の描き方はチョツトグロっぽいが(^^)「窓辺の円盤」この中で一番SFしてる(笑)若い男女が「小さな」円盤に願いを叶えて貰うと云う内容なのだがラストがカワイソ。「中年天使」須藤と云うオッサン何者?(笑)と思ったらある意味SFのもつ「クール」な2015/02/10
洪七公
1
読了1984/04/24




