角川文庫<br> 大誘拐

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角川文庫
大誘拐

  • 著者名:天藤真
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041466018

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内容説明

「身代金は百億円だ。念をおすと1の後には0が十個つく。そして事件の進行は、すべてテレビで生中継せよ!」スゴい要求が犯人から出された。さらわれたのは、大阪府ふたつ分の山を所有する紀州在住の超大富豪のおばあさん。このウルトラ誘拐事件に一番あわてたのは、全国中継の番組は開局以来初めてというローカルテレビ局。犯罪史上前代未聞のユニークさを誇るこの事件は、一歩一歩と成功へ近づいていくが……。第32回日本推理作家協会賞受賞の傑作長編推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

103
まだ読んでいる途中ですが、登場人物たちが話すコテコテの関西弁が良い。2018年12月14日(金)にフジテレビで「大誘拐2018」が放送される。和歌山に古くから住んでいる人は「ざ行」の発音ができないとか。例えば「象」を「どう」と読んでしまう傾向にあるという。俳優さんたちが「ざ行」をどのように発音するか注目したい。2018/12/12

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

41
刑務所を出所した3人の若者が、大金持ちの老女を誘拐して、身代金で生活を立て直そうとする。誘拐された老女の運命はいかに、のはずだが、老女はほぼ司令官となり3人をに助言、支持をとばし、自分のあらゆるこコネをつかい、(自分の)身代金を3人に渡るよう頭を絞る。巨額になった身代金をどうやり取りするのか。その老女の本当の狙いとは。こんなお婆さんいる訳がないと思いつつ、いや案外いるかもしれないとも思い、いたらいいなあ、なれたらいいなあ、と善人かずる賢い狐オババかわからない老女が楽しかった。2018/05/07

とも

39
★★★★初 天藤真。よくできた小説である。身代金100億円をどのようにして手に入れるか、地を這い空を舞い、様々なものを煙に巻きながらも、最後にはなぜに100億円かの理由まできっちりと説明がある、綺麗に収束するドタバタ誘拐劇。これ以上はネタバレになるので書かないが、兎に角 読む価値は十分にある血湧き肉躍ること間違いなし。2014/03/05

背番号10@せばてん。

34
【1979_日本推理作家協会賞】【1985版_東西ミステリーベスト100_12位】【2012版_東西ミステリーベスト100_7位】1991年1月28日読了。 自分はこの角川文庫版を読みましたが、読メでは創元推理文庫版が圧倒。(共読しているお気に入りの皆さんも、殆んどの方が創元推理文庫版に登録)『既読登録は自分が読んだ出版社のものを…』というマイルール破りの誘惑にかられます。1991/01/28

Tetchy

28
週刊文春が20世紀に出版された国内ミステリで最高作として掲げた本書。これは確かに傑作で読まないと本当に人生の大きな損失となる。最初にこの作品に触れたのは岡本喜八監督の映画版だったが、映画版はこの小説の面白さを忠実に具現化したもので、これもまた傑作。とにかくとし子刀自のパワフル婆ちゃんぶりに振り繰り回されて、物語に没入するのが吉。何か面白いミステリない?と聞かれればまずこの作品を勧めます!「大誘拐」というタイトルに偽りなし!2009/06/18

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