内容説明
私は「さようならアルルカン」と書いて、真琴のくつ箱にそっと入れた。小学六年の時から、ずっと見つめてきた彼女は、今やジョークを言い、皆を笑わせ、自らにnot to beを命ずる道化師(アルルカン)になっていた。アウトサイダーであった真琴。他人のぬれぎぬを我が事のように怒った真琴。私の憧れは裏切られ、もはや私の知っている真琴ではなくなっていた。真琴の変化は、果たして成長なのだろうか。 【目次】さようならアルルカン/アリスに接吻を/妹/誘惑は赤いバラ/あとがき――連想風に――
目次
さようならアルルカン
アリスに接吻を
妹
誘惑は赤いバラ
あとがき――連想風に――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
k16
11
短編集。 大人でもなく子どもでもない少女のちょっと意地悪でちょっと残酷な揺れる想い。痛々しい。2019/07/09
紅
9
電子書籍にて読了。短編集。デビュー作である表題作が断トツ。仮面をかぶり自らの心を偽ったり、自分に出来ないことをする少女に憧れたり。突き刺すような痛みを感じる物語だった。2015/06/10
しゅわ
8
勝手に氷室冴子さん再読祭り!の第二弾。こちらも初期の短編集です。どれも少女時代の危うさと潔癖なまでの感性を鮮やかに描いた作品で、読んでいた当時…彼女達の葛藤に大いに共感していた自分を照れくさくも愛おしく懐かしみながら読了。特に「妹」が私の涙腺のツボで、後の「シンデレラ…」シリーズ同様、何度読んでも号泣してしまっていたのですが、それは大人になった今も変わりませんでした。明るく元気が出るストーリーで知られる氷室女史ですが、こんな素敵な物語を書いていたんだと、もっとたくさんの人に知って欲しいなぁ2013/01/01
Takashi Fukunaga
6
ずっと記憶の奥底で再読したいと思ってました。やっとの思いでオークションでゲット。表題作のピュアで厳かな物語は全く飽きません。読めば読むだけ新しい発見が。。。。年齢、性別問わずおすすめです。2012/09/01
repemon
5
再読。氷室さんの小説で「さようならアルルカン」が一番好きだった記憶があったけど、読み直してみると「妹」が心に残った。少女時代の繊細さと鋭さを思い出し、文字を追う間は少女の心に帰っていった。萩尾先生の短編を思い出す、短いながらも心の機微が詰め込まれた作品集。2016/05/14




