ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 骨折

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ハヤカワ・ミステリ文庫
骨折

  • 著者名:ディック・フランシス【著】/菊池光【訳】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 早川書房(2014/07発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150707118

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内容説明

〔競馬シリーズ〕黒ずくめの誘拐者がニューマーケットでも有数の厩舎に押入った。何故……この疑惑は一味の首領が現われたとき重苦しい不安に変った。ダービイの本命馬に一味の指定する騎手を乗せろというのだ。果して、その真の目的とは? ダービイを控え、本格的仕上げ調整に入った厩舎を襲う妄執の影!/掲出の書影は底本のものです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

46
調教師の父親が自動車事故で入院したことからコンサル業を一時休んで厩舎の経営に関わったニールが拉致され、息子をダービィで本命視される馬に騎乗させるよう脅迫される。ほどなくして父親の権威を笠に着たような傲慢でわがままな若者アレサンドロが現れる。冒頭からスリリングな展開、そこに対照的なニールとアレサンドロそれぞれの親子関係(これが本書のテーマ?)が物語に絡んでくる。やがて二人の間に生まれる交流に最後は涙腺が刺激されて読了。久しぶりの再読でしたが、これは競馬シリーズのなかでも屈指の名作ですね。2022/05/13

bookkeeper

26
★★★★☆ 再読。一時的な代理で調教厩舎を営む主人公は、有力馬に特定の人間を騎乗させるよう脅迫される。その騎手は脅迫者の息子だった。 妄執の父親と主人公、相反する価値観の間で混乱し苦しむ息子の成長と、父との相克の物語。競馬シリーズの中ではどちらかといえばマイナーだが、私は大好き。調教師・騎手らのリアルな日常を感じさせてくれる。クライマックスも臨場感たっぷり。ただ、馬達が健気でかわいそう…(>_<)。 「父は私が頼むものはなんでも与えてくれる。しかし私は、自分の話を聞いてもらうことはできないのだ」2018/12/17

背番号10@せばてん。

24
1990年8月10日読了。競馬シリーズ第10弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2023年11月11日入力)1990/08/10

ぺぱごじら

21
『父に価値観を押し付けられることに嫌気がさして逃げ出した息子』VS.『父に自由以外の全てを与えられて育った息子』の精神的葛藤の物語。『乗り越えるべき壁』としての父親、というのはフランシスの一連の作品に流れるテーマの一つだが、これほど悲劇的な物語はない。肝心の『乗り越え方』が見事であるのに対し決着がやや雑に感じるけれど、アレックスの求めるものへの真摯な姿が、爽やかさを運んでくれる。ニールの冷静さと的確なアドバイスに憧れる。2013-2142013/12/31

たまご

17
ニールとアレクサンドロ,それぞれの父と息子の相克,そして息子が父を乗り越えていく様がえがかれていました.冒頭こそ突飛だけれど,そのあとのストーリー展開の見事なことと言ったら.エンゾにはそんなわけが…と思わぬ謎解きもまた巧み.ニールのこの淡々とした相手を読み自分の意見を慎重に通していく姿,かっこよすぎです. 競馬シリーズ初読みですが,いままで競馬よくわかんないしー,と奥手でいたことを後悔.ニューマーケットに馬を見に行きたくなりました.2022/08/27

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