中公新書<br> 大久保利通 維新前夜の群像5

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中公新書
大久保利通 維新前夜の群像5

  • 著者名:毛利敏彦【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121001900

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内容説明

維新の志士には、夭折したものや暗殺されたもの、過剰な理想主義や正義感のため政府の主流から離れていった者が多い。大久保は一貫して政治の中心に位置し、破壊と建設と二つながらやった。旧体制破壊にさいしては、薩摩藩を挙げて運動の主体たらしめるべく、あらゆる手段を通じて藩中枢に接近し、それを掌握した。新体制確立にさいしては、漸進主義を押し通した。かれのこの政治家としての資質はいかに育てられたか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

41
今から50年前の出版ながら、幕末における解りにくい薩摩藩の動きが大久保利通の生涯を通してすっきり理解できる優れ本。薩摩藩の財政大改革である「天保改革」、「お由羅騒動」、名君・斉彬の登場と彼の遺志である開国・公武合体路線、そして討幕、維新の変遷が順を追って納得感高く記述される。本書を読んで「寺田屋騒動」や「生麦事件」等幕末に起こった数々の事件の実相、真相が初めて理解できる。もっと早く出会うべき本だった。 2019/11/22

kawa

29
(再読)征韓論を巡る明治六年政変が、征韓に名を借りた政局主導権の争いだったという記述が印象的。西郷の朝鮮使節行が成功(成功を十分予想できた。)すると、大久保も参加した岩倉使節団の西欧列強に対する条約改正交渉失敗がクローズアップされ、政局をめぐるリーダーシップが西郷側の手におちたという。かくてこの政争に勝利した大久保は、佐賀の乱、台湾征討問題、西南戦争と全権を把握し、政治家としての本領を発揮することが出来たという。2020/07/20

Tomoichi

19
かなり古い著作なので最新研究に沿ったわけではないけれど、幕末から維新にかけての大久保の生涯がそのまま維新史となっているので、通史として楽しめる。ただ時代としてあまり興味がなくなっている自分を再発見。若い頃に司馬遼太郎による一連の幕末ものを読みすぎたかな(笑)2022/05/07

skunk_c

16
幕末~明治初期の大政治家の概説書。不仲の島津久光と西郷隆盛の関係をこの男がどう繋いだのかという関心から読んだが、久光との関係を築いた手段が囲碁だったとは!幕末にウエイトが占められ、著者自身が認めるように明治期が手薄。有司専制の成立については他書をあたるしかないか。初版は1969年と古いが、途中1976年に部分書き換えがあったことが記載。比較しないと分からないが、ページから推測するに征韓論争の部分。つまりこの著者は「西郷は征韓論者ではない」という主張で知られているのだが、その起源がこの頃ということか。2016/06/04

nobody

10
固陋な中公新書日本史もの、殊に毛利敏彦は酷い。日本語の本でマルクスをドイツ語で引用すれば正気を疑われるが、日本古語で引用しても罷り通る。それでも大久保利通以外の候文ならまだ意が通るが、大久保だけは別格だ。「但し、追討を命ぜられ候上、公然明白の御趣意大略を著わし、是迄条約面において、朝廷聊(いささか)も御異条あらせられず候に付、尚改めて朝廷より談判に及ばれ候間、来る十一月中兵庫港へ廻舶いたし候様」、こんなのが原文だけのままほぼ全頁に渡って出てくる。初めの方では少し現代語訳を載せていたのに一切消える。つられて2025/04/10

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