内容説明
「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! グリドラクータ星において全銀河系を治めるサーキ・ムニを訪ねて、超光速船白馬号に乗って宇宙を旅する三蔵法師陳玄奘とサイボーグ猿孫悟空、スーパーアンドロイド猪八戒、半漁人沙悟浄のユーモラスな難行珍道中を描くSFパロディー傑作長編。アニメ「SF西遊記 スタージンガー」原作。(講談社文庫・1981年9月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶっくlover
9
西遊記のパロディ版です。仏教の説法は、さっぱりわからなかったが全体としては面白い話しだった。2021/09/18
Tadashi_N
8
知っている原作の要素を全て盛り込んで、SF作品になっている。2014/05/10
ビシャカナ
4
あの西遊記をSF小説に翻案。ハチャメチャであるようで仏教説話でもある西遊記、なんでもありのようで科学に基づかねばならないSF。食合せが悪そうだが、ある面では原作そのままの一方で、ある面では大胆に改変することで、見事に西遊記でありSF小説でもあるスペースオペラに仕上げている。SFと西遊記の可能性と懐の深さ感じる。2017/04/15
しばっち
3
ご存じ、オーロラ姫とジャン・クーゴ、サー・ジョーゴ、ドン・ハッカが登場するSFアニメ西遊記スタージンガーの元ネタなんですね。まあ本家〜本書〜アニメ版の順でファンタジーが盛られた様子。とは言うものの、全宇宙を見通す存在が移植された脳だったり、角度を変えるとGRAYにも近づきそうなそんな一冊。西遊記の雰囲気を味わうには手頃な一冊。70年代のSFでこの発想はすごいなあ。2022/10/22
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
2
☆×5.0…ページ数が長いので少しあせりました。だけれどもいったん面白いと思ってしまえばこっちのもの。乱暴だけれどもパワフルな孫悟空がなかなかの活躍、というか超クラスの活躍を見せてくれるのがすごいです。むろん敵役もそうそうたるやつらです。ちなみに1箇所、現代日本の成れの果てを警鐘している部分があります。それが目的地の前の星。と、いうか残念なことにもうそれに片足は突っ込んでいるのです。なので作中のようにならないよう気をつけないと…2012/08/06