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内容説明
医学は人類の歴史とともに古い。呪術にたよっていた古代人の薬草発見を医学のあけぼのとすれば、ヨーロッパにおける大学の誕生と人体解剖こそ近代医学の第一歩である。東洋医学の伝統をうけついできた日本の医学はまた、蘭学の伝来によって急速に近代医学へと発展した。本書は、日本の医学の歩みを東洋と西洋との接点としてとらえながら、異なる人命観によって独自の道を進んだ東洋医学と西洋医学の歴史を説く。毎日出版文化賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
38
資料として読み始めたのだが、50年前の本なのに着眼も立論も若々しくてとてもおもしろい。特に、江戸期の医学の意外な分厚さ。漢方医蘭方医の区別がそうはっきりあるわけじゃなくグラデなこと、漢方医のなかの古学派が実証側であること、彼らの蓄積がその後の発達を準備していること、19世紀の(日本も含めた)世界の同時進行ぶり…。◇そして欧米パートも日本パートも、ところどころ肝のところで人物ベースで詳述してくれる充実のサービスぶり。◇18世紀よりも19世紀後半のほうが漢方医が頑なになってる感じがするのは結構今に通じて怖い。2017/07/30
nbhd
19
タイムリーな豆知識で「へぇ」とうなずいたのは、英語で「検疫」を意味する【quarantine】はイタリア語の「40日間quaranta」が語源。中世イタリアでは、伝染病患者を40日間隔離する規則だったそう。/動物学者ヘルトヴィヒ「ウマの歯が何本あるかということを中世の学者はたびたび激論の的としたが、その一人でも実際にウマの口をのぞいていみるということがなかった」。ヨーロッパ医学、中世でだいたい1000年停滞する。2020/03/02
佐島楓
16
図版が豊富に使われており、眺めているだけでも面白い。「解体新書」よりはるか前に本木良意という人がオランダの解剖図を訳していたというのには驚かされた。2012/12/03
井の中の蛙
10
主に近代までの医学の歴史がまとまっており、楽しく読めた。2025/03/07
Schuhschnabel
4
再読。公衆衛生を勉強している身からすると、ジョン・スノウが登場しないのは遺憾だが、公平に見て優れた医学史の入門書であることは間違いない。2018/05/01
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