集英社文庫<br> 愛の風見鳥

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集英社文庫
愛の風見鳥

  • 著者名:田辺聖子
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2014/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087501339

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内容説明

愛に定義など本来ありはしない! 数人の男性から愛を打ちあけられて、ピンクムードで幸せいっぱいの亜以子が得たものは……。麻子が突然の事故を目撃したとき、その妻ある男のうろたえぶりは…。さまざまな愛と、愛のたどる道を、ある時は甘く、ある時は辛辣に、情感豊かに読者に語りかける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

71
面白かったです。様々な愛と、その導かれていく様子を甘く苦く辛く描いている印象を受けました。情感豊かな恋愛の形を見ることができる短編集。いつもと雰囲気が違う作品も多々あり、それが逆に新鮮でした。昭和の恋愛の香りがしますが、今に通じるものもあり、恋する気持ちに時代は関係ないと思わされます。2018/05/02

佐島楓

17
くすっと笑ってしまうような若い女の子の恋愛短編集。微笑むばかりではなく、苦かったり、痛かったり、女の子同士の見栄の張り合いであったり、「わかるなぁ・・・」としみじみ。田辺さんは、恋愛小説の名手だなとつくづく思う。2012/12/11

とんかつラバー

4
結末がはっきりしてないのは「愛とはこういうもの」っていう説教じみた内容にしたくなかったからというのは分かるけど、短編といえあまりにもあっさりした話で田辺さん独特の大阪が舞台である必要とかもなかったのでは?と思える。今から50年くらい前の恋愛や結婚観ってこんな感じなのか2021/02/23

うつぼ

0
いつもの田辺さんの作品とは違う風の物が多い短編集です。いうなれば、ずっと引いてもらっていた手を突然離されて置き去りにされるような、読み終えた後不安になるような作品が多かった。もちろん、いつものような、アッと、思わず微笑んでしまうようなラストのものもある。風見鳥、なんと頼りなく、また可愛らしいタイトルをつけたものか。2016/08/08

ナナオ

0
これが昭和の恋愛か・・・!と現代社会の価値観との違いに眩暈がした。しかし各短篇で描かれる恋愛の型のようなものは現代にも通じているのだから、人の辿る恋路の進歩のなさに溜息が出てくる。うわぁカビクサ、と読み捨てられない。2012/04/04

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