内容説明
コピーライター、父になり、ことばが無力な世界へ。千葉県外房の里山に暮らすコピーライターが一年間育休をとり、育児の合間に書き続けた「40編のエッセイ」と、「書く育休のすすめ」「妻のあとがき」を収めた一冊。ことばが通用しない0歳の息子との、ことばにできない感情が次々と生まれる日々で、コピーライターに訪れた大きな変化が息づくエッセイ集です。育児を通して、ことばを多彩な視点で見つめ直す体験記には、日常の風景が少し違って見えてくる発見と感動がつまっています。言語やコピーに興味がある方、子育て中の方、日常と出会い直したい方におすすめです。またこの本は、土から生まれるようなことばを届ける出版社『庭ブックス』の創刊書籍。家庭という「庭」から紡ぎ出されることばたちが、あなたの日常に新たな芽吹きを届けます。
目次
ぼくら家族は、庭からはじまった
男を父に変える「感触」とは
ベストフラワー賞を受け継ぐ
こどもの名前にコピーライターはどう向き合うか
だいばーちてぃ
こどもは口ではなく、喉で泣く
子育てのユートピアはあるか
2人で行って、3人で帰ってきた
家事はアートだ
もうひとつの名づけ
「抱っこ恐怖症」の克服
文体を探す旅
見知らぬ善意
0歳と37歳の季節
ヨコの世界とタテの世界
夫のことは大切でなくなるか
おっぱいストライキ
30万年前の足音
考えないことのデザイン
人間がマイノリティの世界へ〔ほか〕
著者等紹介
銭谷侑[ゼニヤユウ]
コピーライター、一児の父。1986年北海道生まれ、東北育ち。広告代理店での勤務を経て、アートディレクターの妻・松永ひろのとともに夫婦実験ユニット「the Tandem」を結成。2021年に外房に移住し、庭に建てた小屋を拠点に、ことばを中心にしたものづくりを行いながら暮らしている。ことばと暮らしのメディア『圏外コピーライター』、庭と育つかぞく出版社『庭ブックス』を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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a.i
でかかのんちゃん