内容説明
十一の物語。
著者等紹介
石川美子[イシカワヨシコ]
徳島県生まれ。1992年にパリ第7大学でフランス文学博士号取得。明治学院大学文学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほし
12
美しく静謐な文章から伝ってくるのは、かつて風の中に溶けていった遠い場所や遠い時代の人たちの息づかい。本書は、ロラン・バルトなどの研究者である石川美子さんによるエッセイになります。しみじみと良く、本を読む喜びが感じられる読書体験でした。2023/12/30
ぱせり
8
(関わり方は人さまざまだけれど)山に関わる人々の幸福の純度の高さよ。良い風が今、ここに吹いた。そんな感じの一瞬、一瞬は、なんて心地よいのだろう。私はきっとこの後、何度もこの本を開くと思う。「山を愛するひとが書いた文章を読むことは、そのひとの背中を見ながら黙っていっしょに山道を歩いてゆくことかもしれない」2024/07/16
NAGISAN
1
モンブラン(ブレヴァン峰)にあるラスキンの石の記述に興味を持って読書開始。石川先生はロマン・バルト研究者としての名は存じていたが、アルピニスト(ロック・クライミング)とは思わなかった。デュマ、スタンダール、ゲーテなど文学者の旅行行程とともに、美しい自然の美を語っている。山や自然がお好きなんだなって、羨ましく思ってしまう。さらに、さりげなく、親の愛について語っている、登場人物に語らしている。2024/03/09
ならかわ
0
「大いなる沈黙へ」が観たくなった。 好きなのはマツイさんのお話かな。 山岳ガイドさんと4000m超えたらvousからtuに変わる話も、なんだかぐっときた。2024/06/08