内容説明
独立運動を闘った多彩な朝鮮女性を、韓国フェミニズムアートの第一人者・尹錫男(ユン・ソンナム)と作家・金伊京(キム・イギョン)が、圧倒的な読み応えでよみがえらせた歴史ノンフィクション。信念を曲げず、真の自由を切望した女性たちの言葉とあゆみは、何度も運動としてよみがえり、社会を変えてきました。また、いまの私たちと地続きの性差別と闘った姿にもぜひ注目を。韓国フェミニズムのルーツともいえる歴史を知って、植民地主義とフェミニズムの関係を考えてみませんか。
目次
世に叫ぶ(お前は英雄だ―金マリア;乙密台で叫ぶ―姜周龍;大胆な女人―鄭靖和;天才、革命を夢見る―朴鎮洪;過激な看護師 朴慈恵;激しい波として立ち上がる 金玉連;ドキュメンタリー「忘れられた革命家を訪ねて」 丁七星)
戦線に立つ(血書―南慈賢;日帝に爆弾を投げる―安敬信;シベリアの赤い伝説―キム・アレクサンドラ;祖国のために空を飛ぶ―権基玉;将軍のために―金命時;ペンの代わりに銃を取りて 朴次貞;春実・東海・華林、三つの名で生きる 李華林)
著者等紹介
尹錫男[ユンソンナム]
1939年、満洲で生まれ1944年に帰国した。主婦として生活していたが40歳のときに自身の母親を描いて画家となった。その後、40年あまりは温かく強靱な母性と女性の力を探求する作品活動を続けてきた。インスタレーションと彫刻、絵画を行き来しながら国内外で多数の個展、グループ展示に参加。英国のテート・ギャラリーをはじめとした世界各国の著名美術館に作品が所蔵されている。数年前からは韓国画を基盤とする肖像画作業に邁進しており、この本はその結実の一つである
金伊京[キムイギョン]
大学と大学院で歴史学を専攻し、「植民地時代の民族統一戦線運動」で学位論文を執筆。文学が好きで放送大学に編入し英文学を勉強した。時間・死・本(知識)など人生が投げかける問いをテーマとして勉強し文書を書いてきた。最近ではフェミニズムと韓国現代史の人物に関心があり勉強を続けている
宋連玉[ソンヨノク]
帝国の言説に消された朝鮮女性の姿を蘇生させたい思いで研究活動をしてきました。その結果、朝鮮の家父長制が植民地主義と深く関わっているという結論に達しました。いまもなお自身に深く内面化している植民地主義的規範と闘っています。青山学院大学名誉教授、文化センター・アリラン館長
金美恵[キムミヘ]
大学で哲学、大学院で国際関係学、朝鮮現代史を学びつつ、朝鮮半島の分断と統一に関心を持ち、おもに解放後の統一戦線について学んだ。朝鮮戦争時に捕虜となった女性パルチザンについて研究をしたかったが、紆余曲折を経て現在は、沖縄に生きた朝鮮人の歴史について調査研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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