アインが見た、碧い空。―あなたの知らないベトナム技能実習生の物語

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アインが見た、碧い空。―あなたの知らないベトナム技能実習生の物語

  • 近藤 秀将【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784991209147
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報



近藤 秀将[コンドウ ヒデマサ]
著・文・その他

内容説明

ベトナム中部、フエ。現地の大学を卒業したアインは、金銭の魅力と、日本への憧れから、技能実習生として日本で働く道を選んだ。いわれるままに学歴を詐称して日本で働くアインは、単純労働の繰り返しの果てに、ひとつの事実に気づく。彼女の将来の可能性は、すでに行き詰まってしまっていた。―技能実習生は、制度が生み出す負の連鎖から、どうすれば抜け出せるのか。夢やぶれた技能実習生が、未来を取り戻す物語。行き詰まる若者たちの姿を描く小説と、ベトナムで教鞭をとる著者による解説で、技能実習制度の本質がわかる。

目次

第1部 碧い空の上。(アインの決断―ベトナム技能実習生;技能実習制度―「現実」の歪み;「問い」から見えるもの ほか)
第2部 碧い空の中。(行政書士と在留資格制度;「ベトナム人犯罪」;評価されるキャリア ほか)
第3部 碧い空の下。(在留資格制度における“実務経験”と“上陸拒否期間”;評価されるキャリアと日本の実像;日本の「簿外債務」=負の社会関係資本)
エピローグ アインが見た、碧い空。

著者等紹介

近藤秀将[コンドウヒデマサ]
特定行政書士、社会学者、小説家。ベトナム国立フエ科学大学(越南国立順化科学大学)特任教授、立教大学平和・コミュニティ研究機構特任研究員、元大東文化大学環境創造学部非常勤講師(移民政策・多文化社会)。1978年生まれ。早稲田大学教育学部を経て、M.A.in Sociology(立教大学)、現在東北大学大学院教育学研究科博士課程後期課程に在籍。2006年行政書士登録、2012年に「行政書士法人KIS近藤法務事務所」を設立(代表社員・出入国関係申請取次業務特定社員)。中国・モンゴルをはじめとしたアジア圏の専門家として、イミグレーション法務(Immigration Legal Service)、在留資格関連申請手続、起業、国際結婚・離婚手続等を中心として幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ましゃ

20
本書の内容はガチです。小説+解説という変わった作風ながらも、とても勉強させられました。技能実習生は、実は「出稼ぎ」目的である。単純作業ばかりやらされ学ぶべきスキルは得られていない。「先進国・日本」という怠慢から、技能実習生に対して搾取…所謂、キャリアの搾取が行われている。技能実習生として学ぶべきは「評価されるキャリア」である。「出稼ぎ」としては成功しているため、あまり問題視されていない。日本はもうベトナムに対して、友好国と名乗るべきではない!失礼だ。そんな優位性はとっくに無い。呪縛から解き放つべきである。2023/01/14

belalugosi6997

17
「年間5指に入る名著」と言って憚れない。「真の搾取者」「親日国」「簿外債務」「評価されるキャリア」、紋切型の「現代の奴隷制度」「第2の慰安婦問題」では収まりきれない。ややもすれば、受入企業が槍玉に揚がるが、それは高見の聴衆でしかない。用語が解説付なので、ありがたいほど理解が深まる。見事なまでに日本の病巣を表現してくれている。少なくとも私には「勝組はいない」としか読めなかった。もう、日本は先進国でも無ければ、一等国でもない、アジアの劣等生。行政書士を目指す、貴方、弱い立場の人を救って下さい。ベスト著書。2023/05/02

羊山羊

17
ベトナム人技能実習生たちが、技能実習制度に個をすり潰された後とその回復に視点を当てた青春群像劇。個VSシステムに集中していて、日本社会の不都合が徹底して技能実習生たちに押し付けられていることを表現している。印象的なのは技能実習生たちを雇用する企業を一方的に悪と決めつけていない点。P89(下請けからの脱却)と高粗利化が必要と述べ企業システム自体に暗に批判を表明する点だ。また、本著は外国人在留資格を巡る非常に分かりやすい解説本としても機能している。興味ある方はオススメ。2023/03/11

ドラマチックガス

13
素晴らしい本。分厚さに少しうろたえたが、全く苦にならなかった。小説パートと解説パートで話が進んでいく。多くの人に手にとってほしい。それはそれとして、「技能実習生問題における真の搾取者」については異議がある。他人事ではないんだという点では大事だと思うけど、やはりこれは責任の所在を曖昧にしてしまう。また、社会的な構造の問題と、個々の酷い事例をわけて考えるというのも、逆に構造の問題を過小評価しているように思う。特に「日本人のアジア人に対する根拠のない優越感」を問題にするなら、両者はひとつの問題としてみないと。2023/06/30

kenitirokikuti

11
図書館にて。はじめにざっと読んだあと、情報小説としてノートを取りつつ再読した。著者の本業はあくまで行政書士であって移民ものノンフィクによくある(福祉寄りの)リフュージやイリーガルに焦点を当てたものではない。正直なところ、技能実習生を不法滞在外国人労働者の代替に使われちゃ、著者の仕事にマイナスを押し付けるも同然だから困るってのも本音だろうと思う▲私は大学中退して有効なキャリア形成に失敗した身なので、ちょっと微妙な気持ちにはなった。まぁ、労使問題にマスターキー的な解答は存在し得ないから、ないものねだりである2025/03/16

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