内容説明
気高い天才の栄光と孤独。1967年、ザ・フォーク・クルセダーズで鮮烈なデビュー、日本ロック史上最高の評価を受けるサディスティック・ミカ・バンドのアルバム『黒船』を発表、そして突然の終焉。時代を駆け抜けた真のアーティスト加藤和彦。
目次
序 一九九三年のインタビュー(前田祥丈)
1 子供時代
2 ザ・フォーク・クルセダーズ
3 ソロ活動
4 サディスティック・ミカ・バンド
5 再びソロ活動へ
6 加藤和彦の音楽観
著者等紹介
前田祥丈[マエダヨシタケ]
1948年生まれ。73年、風都市に参加。音楽スタッフを経て、編集者・ライター・インタビュアーとなる。編集企画事務所(株)エンサイクロメディア代表
牧村憲一[マキムラケンイチ]
1946年、東京都生まれ。音楽プロデューサー。加藤和彦、竹内まりや、フリッパーズ・ギターら数々のアーティストの歴史的名盤の制作・宣伝を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
27
13年にスペースシャワーブックスより刊行されたが出版事業から版元が撤退したため絶版となっていた本を映画『加藤和彦とその時代』公開に合わせて百年舎が増補版として復刻。加藤和彦さんと言えばフォークルはラジオで聴いて自分でLPを買ったのはミカバンドの3枚でした。そしてリアルタイムで初めて買ったのは『パパヘミングウェイ』の高校時代で同時にYMOも聴いてたのでヨーロッパ3部作は一番思い入れが深い。教授の貢献が半端ない。過小評価されて、殆どが廃盤なの理解に苦しむ。リットーミュージックさん『三部作』復刻の再販有難う。2024/06/02
Hiroki
3
朝霞図書館 古希を過ぎても世の中知らないことばかり。てっきり京都産地とばかり思っていた。その割には妙に粋でこざっぱりとしてて、極上の京都人の中には出現するレア種かと思い込んでいた。育ちは湘南(鎌倉・逗子)で、家業(仏師)の関係で京との往還はあれど、メインは東京日本橋のちゃきちゃき江戸っ子を自称。ファッションも考え方も行動も、粋であることを第一義にするのはユーミンに重なってしまうなぁ(ユーミン:老舗呉服屋、トノバン:仏師)。そういったDNAなのかもしれないね。2025/01/30
路人
3
なぜか図書館に予約した本。加藤和彦を知っていたわけでもなく伝説のバンドも伝承で知っている程度。なにかと「日本初」が出てきるあたり、高度経済成長時代を感じさせるが、ともかく筆者の時代と人への追憶を強く感じさせてくれる。2024/09/16
ブネ
3
【MEMO】 2009年に亡くなった加藤和彦が生前、膨大な時間を掛けて受けたインタビューをまとめた一冊。 その生い立ちからザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンド、ソロ以降、そして1993年当時の音楽観・人生観に至るまでを、古くから彼をみてきた前田祥丈が細部にわたって聞き、書き上げた。2024/07/21
Shigeo Torii
2
知っていた事や知らなかった事も。確かに映画とダブル処もあるけど。こっちの方が、遥か前だし。2024/10/02