内容説明
昭和19年11月、まだ幼さが残る11歳の勇少年は、戦火を逃れ、親元を離れた学童集団疎開で、寂しさとひもじさに耐えながら暮らしていた。携帯電話もラインもなかった時代、家族との唯一の絆は、毎日のように親子が認めた往復書簡であった。本書は、学童集団疎開“暁星小学校の山中湖畔暁星疎開学園”の生活を通して知る親子、家族の絆、そして逞しく成長する少年の記録である。
目次
戦争を知るノンフィクション(手紙という戦争遺産;父が体験した学童集団疎開とは;疎開先での生活;両親との絆を深めた手紙)
昭和十九(一九四四)年の往復書簡
昭和二十(一九四五)年の往復書簡
著者等紹介
田中健之[タナカタケユキ]
昭和38年11月5日、福岡市出身。玄洋社初代社長平岡浩太郎の曾孫。黒龍會創立者内田良平の血脈道統を継ぐ親族として日中や日露間を往来し、善隣友好に努める。拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター客員研究員を経て、ロシア科学アカデミー東洋学研究所客員研究員、モスクワ市立教育大学外国語学部日本語学科客員研究員、岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員。歴史作家として執筆、講演などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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