目次
かぞえる
心の容量
ジャムをつくる
ちいさいもの
『でんしゃにのったかみひこうき』をめぐる二章
寒風沢点描
レースのカーテン
黒電話
いのちの影
バスケの帰り
おしまいのあとに
湯気の立つコーヒー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
関東大震災の被災者、特に虐殺された朝鮮の皆様に追悼・寺
50
夫婦の物書きユニット「ウネリウネラ」さんによるエッセイ集。エッセイ集とは言うものの、内容はバラエティに富んでいて、詩もあり、写真もあり、子供たちが描いた絵もあり、カラフルな一冊である。まず詩も上手いし写真もキレイ、元新聞記者だけあってか、2人とも文章が上手い。ラストの方では、読書の勧めのようなエッセイもあり、至るところ頷く事しきりの何とも雰囲気の良い一冊であった。感動したのは終わりの方で、未来の我が子に向けた文章。お子さんが、この本を厭だと言ったら、もう作るのをやめるという力強い尊重の言葉。好著です。2021/08/01
Arick
1
ウネリウネラの「らくがき」を読んで初めに感じたことは、うらやましいという気持ちだった。なぜなら僕にはこの本が、父と母による家族のスケッチに思えたからだ。特別でない「ただの日々」を、丁寧に綴ることで、二度と戻らない日々を本の中に残すことができる。それがうらやましいと思ったのだ。手の届く範囲を、手で触りながら、大切にしたい。それから、大切にしたいものに、大切にされたい。うまく言えないけれど、そんな思いになった一冊だった。2021/02/14
pipi
0
何かにとらわれて忙しく暮らしていると、気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない。時の流れの中にひっそりと誰かが置いた小さな宝もののようなエピソードが、この本に収められている。 生まれてくること、いろいろあるけれど毎日生きていること、生きているだけで尊いこと。読みながら鼻の奥がつんとしたり、じんわり胸の奥が熱くなったり。 とてもいい一冊でした。お子さんたちのイラストも、とてもとても愛しい。寂しくてしんどくなったときに開きたい本です。2022/02/17
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