内容説明
アルタミラから鬼滅の刃まで、ソクラテスからマトリックスまで、フランス革命から三島由紀夫まで、カバラからiPS細胞まで、蒸気機関からゲノム編集まで、ジョイスからレディーガガまで。古今東西の「情報の関係線」がまるまる見える!
目次
1 情報の記録―われわれはどのように情報を記録し、伝達しはじめたのか。(BC6000以前~BC600)
2 情報の分岐―経典と写本と図書館が、古代世界のデータベースを準備する。(BC600~999)
3 情報と物語―航海術と印刷術は情報文化の表現を多様に変えていく。(1000~1599)
4 技術と情報―産業革命が社会と技術を近づけ、人々の世界観を変質させる。(1600~1839)
5 情報の拡大―資本と労働が対立し、世界は激しい情報の多様化をおこす。(1840~1899)
6 戦争と情報―宗教は後退し、資本の矛盾が情報文化に辛い試練を迫る。(1900~1939)
7 情報の文化―環境危機をかかえたグローバル・コミュニケーションの時代へ。(1940~1989)
8 情報の文明―情報の多様化、大量化、高速化が築く新たな文明の姿。(1990~2029)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
61
昨年の暮に二人の娘から誕生日プレゼントで貰う。もちろん私のリクエスト。この本、読み終わることがない本。以前の本を欲しいなと思いつつ手に入れられず。今回、25年分、2020年までを加えて発行された。眺めているだけで、ワクワクする年表。私の生まれた年は「人工衛星が打ち上げられ、ハイテク・ベンチャーがシリコンバレーに産声」宇宙旅行やGAFAのもとと共に私は誕生。今年、公開の「ウエストサイド物語」もこの年に元作品が公開。見開きページで年毎に編集され、見出しを見るだけでもOK。藤井聡太もきゃりーばみゅぱみゅも登場。2022/02/12
井上裕紀男
19
どうにも世界の歴史が頭で繋がりづらいと探して辿り着いた松岡氏の本書。最初は電話100年を記念して作られたとかで、今回が3回目の情報更新出版、どうりで内容が膨大になっている訳です。1年を1頁に5分野の区切りで世界の出来事が掲載されていて、結局「?」と知らないことが増えていきますので、頭の中が最終的には”ぐるぐる”しています。 100年前の1921年、「昭和天皇が摂政に」「シカゴでラフマニノフが初演」「ヒトラーがナチス党首に」「イザドラ・ダンカン、モスクワに舞踊学校設立」。地球は休まず回っているからすごいです2021/08/28
marco
16
ステイタスは永遠に「読書中」。「出来事=情報」のつながりを感知し、その情報のひとつとして自分を世界の中に位置づける。これからの世界を歩く、ネットワーカーたちのための地図です。2021/04/10
Bartleby
14
かなり重宝している。各見開きページを5つの年表が縦断している。政治、戦争、科学、芸術、思想などのトピックに分かれた帯が並置されているので、左右に視線を走らせるといろいろな発見がある。調べものにもいいが、ランダムにページを開いて熟読するのも愉しい。見開き1ページで1時間はたのしめる。空欄になった年表も巻末に付されており、自分独自の年表を作成することもできる。2023/07/05
すうさん
3
松岡正剛の知的財産の一つ。この本は読み物ではないが様々なテーマを選択分類しさらに世界の歴史の推移と共に年表にしたもの。この膨大な知のデータをよくぞここまで「編集」したのかと感心した。定価は7,480円と高価なのでやすやすと購入できないが、学者や研究者はこの本をきっと安いと感じるに違いない。それほど卓越した本だと思う。私の能力ではこの本の中身の正しさを語ることは到底できないが、その価値だけは超絶だと断言できる。今回は興味のある所だけパラパラと読んだが辞典のように常に近くに置いておきたい衝動に駆られる。2024/07/09
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- 和書
- 工業力学 (第4版)