内容説明
人には見えない龍が見える娘・よしは、わずか十歳で巫女となるため親元を離れる。寂しさのあまり、ほんのわずか道を踏み外したよしの運命は暗転。故郷に戻れる日は来るのか(『幣立宮の龍』)。今川家の庇護のもと、繁栄を誇った飯山家は、その勢いに陰りが見え始めていた。お抱え祈祷師のとしは、領民の平仮とお家の存続に心を砕いていたが…(『祈祷師』)。激動の歴史の狭間で、ひたすらに生きた女性たちの物語。
著者等紹介
佐藤基江[サトウモトエ]
1977年3月一宮女子短期大学幼児教育学科第3部卒業。幼稚園教諭、一般企業勤務を経て執筆をはじめる。夫、子ども、孫あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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