『忘れられた日本人』をひらく―宮本常一と「世間」のデモクラシー

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『忘れられた日本人』をひらく―宮本常一と「世間」のデモクラシー

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  • サイズ B40判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784991126093
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

宮本常一は民主主義の理論家だ!──宇野重規(政治学者)



不世出の民俗学者・宮本常一の主著のひとつであり、今なお愛され読み継がれる『忘れられた日本人』。そこに描かれた日本人の姿を、ノスタルジアや復古主義に陥ることなく、グローバリズムとナショナリズムとが錯綜する21世紀の世界のなかにいかに価値づけ、その可能性をひらくことができるのか。民俗学者・畑中章宏と編集者・若林恵が、「忘れられた日本人」の新たな姿をさがす、寄り道だらけの対話篇。



『宮本常一:歴史は庶民がつくる』『感情の民俗学』(畑中章宏)と『実験の民主主義』(宇野重規+若林恵)の必読副読本!

内容説明

いまなお読み継がれる宮本常一の名著『忘れられた日本人』。そこに描かれた愛すべき日本人の姿から「民主主義の日本的起源」をさがす、寄り道だらけの対話篇。

目次

1 翻訳 translation
2 反作用 reaction
3 寄合 consensus
4 実施 practice
5 経営体 enterprise
6 海賊 pirates
7 世間 worldly
8 環世界 unwelt
9 進歩 progress
10 実験experiment
11 道具 tools
12 伝承 lore

著者等紹介

若林恵[ワカバヤシケイ]
1971年、兵庫県生まれ。編集者。平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立

畑中章宏[ハタナカアキヒロ]
1962年、大阪府生まれ。民俗学者。民間信仰・災害伝承から最新流行の風俗まで幅広い対象に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よきし

10
宮本常一の『忘れられた日本人』で非常に印象的だった寄り合いの風景をここでは入り口に、日本の農村社会が持っていた日本的なデモクラティックなシステムが、近代化の中で家父長制社会として忘れ去れててきたことを入り口に様々なテーマから宮本常一の思想を開いていく対談集。読みやすく、それでいて刺激的な一冊だった。グレーバーやイリイチなどを援用しつつ、近代化の中で社会が変化していく中でのさまざまな挑戦と失敗を人々はどう向かい合ってきたのかを改めて考えさせられ、今の状況下で自分はどうしたいかを改めて考えた。2023/12/31

Koji Harasawa

5
民俗学と民主主義って、自分のなかでは繋がっていなかった。しかし、宮本常一が行っていたのは、紛れもなく民主主義の実践がどのように行われているか。それを研究することだったのではないか。この本を入口に、民俗学を民主主義の視点から考え始めると楽しくて仕方がなくなるな。入門書として最高の役割を果たしてくれる一冊。2024/05/10

urs

3
副読本。こちらも十分タメになるけど、やっぱり原著が一番面白かったなあ(褒めてる)。2025/05/09

hiko1

2
宮本常一の「忘れられた日本人」について、民族学者の畑中章宏と若林恵が対談した本。封建的で閉鎖的な縦社会と思われてきた村落共同体は、実は横社会であった。寄合という合議システムや世間という概念、それらはメディアの発達により無くなりつつある。若林氏・・絵文字、Instagramなどの情報交換は、文字による情報のやり取りの優位性を低下させている。書き文字によって規定された文明が崩壊し世の中は無字社会に向かっている。「真実」は文書化されて担保されてきた。その基盤があって近代社会は発展してきた。この部分が気になった。2024/06/12

ftoku

1
初読では把握しきれていなかった背景を知って再読するとこんな風に読めるのかということが分かってよかった。寄合の全員一致型の合議制や年齢階梯制の地縁共同体の話、デヴィッド・グレーバーの著作から、民主主義を別角度から問い直す視点が面白かった。2024/05/29

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