感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん
22
元Wired日本版編集者が「シロウトが偉そうに」と言いつつ、編集者的手法でデジタル政府のあり方を対話形式で綴った本。宇野重規氏が新書の対話相手に選んでいたため購読。クロウトが編者の認識不足を指摘することは容易だが、逆に海外識者のインタビューの中に新鮮な見方も存在。こうしたデジタル系の専門家や評論家の立論には、多くの経済学者の手法に似て、のっぺらな定量的合理性を説くものが多いが、定性的な非合理性とのぶつかり稽古を避けている印象もある。公共分野では特に新旧の木と竹を継ぐ技術が重要だが、正解はまだないのだろう。2023/12/21
Defricheur
7
社会において果たすべき職分の大きさをもって定義された「小さい政府」・「大きい政府」の二元論を否定し、市民に対し効率よく大きなバリューを与える「小さくて大きい政府」を提唱する。政府・公共サービスは社会のOSであり、ウェーバー的官僚制を打破することによって社会のアップデートが図られるとの立場。2022/08/16
梅田
0
たいへん面白かった。個人情報保護との兼ね合い、より厳密に言えば、個人情報を政府あるいはその代替機関に「集約」することへの漠然とした忌避感とどう折り合いをつけ、どうコンセンサスを作っていくのかも含めて、自分でも頭の体操をやってみたい。2021/11/23
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