目次
1 丸い輪の中から(一九九三‐一九九五)(賑やかな村;海の水は辛かぞ ほか)
2 舟出(一九九三‐一九九五)(若潮;やって何が悪い ほか)
3 もやい直し(一九九六‐二〇〇〇)(今思うこと;梯子を外す ほか)
4 日月の光のもと(一九九九)(ヨーロッパを歩く;新しい冒険へ ほか)
5 いのちはのちのいのちへ(二〇一八‐二〇二〇)(近代史の中の水俣病;生命史の中の「私」 ほか)
著者等紹介
緒方正人[オガタマサト]
不知火海漁師。1953年、熊本県芦北町女島生まれ。六歳の時、父・福松を水俣病で亡くす。自身も水俣病を発症しながら、家業の漁師を継ぐ。74年、水俣病の認定申請を行い、水俣病認定申請患者協議会(申請協)に入会。認定訴訟闘争のリーダー的存在であった川本輝夫と、認定申請・補償訴訟運動を展開する。81年、申請協の会長に就任するも、認定と補償を求める運動のあり方に疑問をもち、85年、会長を辞任。認定申請をとり下げた。87年、木造の舟「常世の舟」を完成。水俣まで舟を漕ぎ、チッソ水俣工場正門前で、たった独りの坐り込みを行った。以来、水俣病事件に対するお金ではない償いのあり方、加害者と被害者を超えた関係性のあり方などを問い、表現し続けている
辻信一[ツジシンイチ]
文化人類学者。自己と社会のホリスティックな変革を目指す環境=文化運動家。「ゆっくり小学校」“校長”。カフェ「ゆっくり堂」店主。1999年、当時の学生や友人たちと「NGOナマケモノ倶楽部」を結成。以来、「スローライフ」、「キャンドルナイト」、「ハチドリのひとしずく」、「GNH」、「しあわせの経済」などのキャンペーンを展開してきた。2020年春、明治学院大学国際学部教員を退任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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