内容説明
なぜかこれまでなかった!法曹界からの本格的な賢治論。弱者に寄り添う弁護士になりたい!との思いを掻き立ててくれたのは、作品群に込められた「みんなの幸せ」を願う祈りのメッセージと、底に流れる「正義」、「公平」そして、「基本的人権」の思想。自然への畏敬と究極の誠実さ―。「賢治の心」を今こそ伝えたい。
目次
第1章 忘れえぬ「イーハトーブ」への旅(司法修習生の休日;大きな生命観 ほか)
第2章 法律と物語に共通するもの(弁護士になる!;予言者としての才能 ほか)
第3章 目には見えないものを感じ取る(フェルメール・ブルー;感じたままを書く ほか)
第4章 賢治作品と「基本的人権」(命の多様性;「又三郎」からのメッセージ ほか)
第5章 理想郷への「らせん階段」を昇る(たった一人の力;完全な人はいない ほか)
著者等紹介
作花知志[サッカトモシ]
1968年、香川県生まれ。弁護士。94年、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。2002年、司法試験に合格し、04年、弁護士登録。12年に作花法律事務所を設立し、現在に至る。女性の再婚禁止期間違憲訴訟、無戸籍児問題の解決をめざす訴訟、戸籍法上の夫婦別姓をめざす訴訟など、積極的に人権を守る訴訟にかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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