内容説明
リュミエールからクリストファー・ノーランまで。技術で読み解く120年の映画史。映画の歴史を支えてきた様々な技術を、関連する700作品とともに“漫画”+“図解”で紹介していく、まったく新しい映画ガイド。IMAX、テクニカラー、シネマスコープ、70mm、ドルビーデジタル、パナビジョン、5.1ch、DCP、銀残し、スーパー35、4Kデジタルリマスターなど、各時代の技術によって変わっていった映画の姿を、名画座で働く主人公が映写室や現像所を舞台に学んでいく。
目次
第1回 映写機と35mmフィルム
第2回 サイレントからトーキー、そしてカラーへ
第3回 フィルム上映とデジタル上映
第4回 70mmフィルム
第5回 ナイトレートフィルム
第6回 現像とプリント
第7回 4Kデジタルリマスター
第8回 テクニカラープリントの時代 1954~1974年の作品
第9回 音響の歴史
第10回 デジタル撮影とフィルム撮影
第11回 映画館
著者等紹介
高良和秀[コウラカズヒデ]
1976年生まれ。イースト・プレスで10年書籍の編集に携わった後、2018年に明幸堂を設立
ゆめの[ユメノ]
漫画家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
64
映画のフィルムについてや、上映の仕方や、音響や、デジタルについて、等、映画の技術的な面を漫画や図解を使いながら分かりやすく解説してくれる。長年映画を観てきたが、知らなかったことが多い。サイズだけでもこんなにあったなんて。しかも、作家ごとに具体的な作品を上げながらそのこだわりポイントも説明している。読みながら、小さな劇場でフィルム上映の映画を観たくなってくる。2024/08/11
Akito Yoshiue
11
とてもわかりやすくて勉強になるし、挙げられている映画を観たくなる。漫画部分も秀逸。2024/04/06
2兵
3
自主映画制作と映画館バイトの経験者なので、読んでみた。大まかにいうと、技術で見る映画史という印象の本だった。たとえばスクリーンサイズ、シネスコ・ビスタ・スタンダードは知っていたが、ビスタだけでも種類があるのは知らなかった。フィルム撮影にこだわる映画監督は、何故それにこだわるのかも分かる。他にもいろいろ勉強になった。映画製作者だけでなく、映画館勤務の人も必読だと思う。そして今度、国立映画アーカイブで、フィルムの映画を観てみたくなりました。2025/09/14
さっとん
2
70mm フィルム上映『2001年宇宙の旅』を見てみたい。本当に見てみたい2024/08/22
Sushunra100619
1
映画にまつわるフィルム、カメラ、デジタル化を中心に歴史も踏まえて分かりやすく解説してくれている。映画におけるアスペクト比の考え方、色へのこだわりなど、映画の奥深さを感じるとともに、映画館で映画を観たい衝動に駆られる。一読しただけでは、とても全てを理解できないため、都度読み返しながら、本書と共に映画の世界にどっぷりと浸かっていきたい。2024/12/26




