感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
2
アンドレ・ブルトン晩年の文章とインタビュー、展覧会カタログに文章を寄せた画家たちの紹介、レーモン・クノーのアンケートに答えて書いた理想の書棚、巻末には詳細年譜が収録されている。新しい一面を見た感あり。ブルトンとバタイユ、ヴァレリー、ランボー、ロートレアモンなどとの関わりが語られていたり、詩と愛と自由について書いていたり。理想の書棚はホメロスからはじまりアルトーの「ヴァン・ゴッホ」まで挙げているが全部で112冊のうちサン=ティーヴ・ダルヴェードルを複数選んでいたのが印象的。2017/03/30