来るべき種族

来るべき種族

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  • サイズ A5判/ページ数 236p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784990814304

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

116
大変に読みやすいが、書かれたのは19世紀半ば。作者は、いわゆるリットン調査団のリットン氏の祖父。しかし、祖父の方が歴史に残る事をした人物。カブールを巡るインドを巻き込む露英の対立の根源的なものはリットン卿の行動もその一因かと。彼かダーウィンと同年代であるのも考えると、長いインド暮らしの中で人類を凌駕する種を考えたのも頷ける。『ハイルヒットラー』のハイルがこの小説起源とは驚いた。彼のイギリス帝国主体の考えは差別的であったろうが、自分の小説があの独裁者の選民思想に使われたのは無念だろう。2018/03/05

NAO

58
ノアの洪水以前に起きた洪水の際に洞窟に避難し地上の世界を永遠に見失ってしまった種族は精神の波動ともいえるヴリルをエネルギーとしている。高度な知性と精神性を持つ彼らは装着可能な翼を持ち、圧倒的な強さは悪魔を思わせる。同族間では平等で、平和に暮らしているが、来るべき時が来たら地上に戻ってそこに住む劣等な種族を駆逐して当然と考える彼らの優越意識は、植民地大臣となりアヘン戦争にも関与した作者自身の優越意識の表れだが、それがヒトラーに大きく影響したことを考えると、何とも空恐ろしい。2017/05/16

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