目次
第1章 この文を書いた経緯
第2章 育児への取材をはじめてみた(核家族というシステムへの疑問;反響のなかにあった久しぶりのメール;みんな自分の子どもに思える―自主保育・野毛風の子 ほか)
第3章 育児の理想のかたちが見えてきた(保育士たちの課外活動―asobi基地の取材;広がるメディアの輪;育児は「仕組み」でよい方向へ導ける―アズママの驚き ほか)
第4章 赤ちゃんにきびしい国は変えられる(高度成長が見落としてきた大切なもの;核家族=自立という勘違い;二つのムラの間でせめぎ合う罪悪感 ほか)
エピローグ 赤ちゃんにやさしい国へ
著者等紹介
境治[サカイオサム]
コピーライター/メディアコンサルタント。1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現・I&S BBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとしての活動を経て株式会社ロボット、株式会社ビデオプロモーションに勤務。2013年より再びフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mizuki
47
赤ちゃんが産まれてから分かった、この国の厳しさ。赤ちゃんを連れて出掛けてはいけないと、言われているような環境。これは高度成長の時代の名残をいつまでも引きずっている日本社会だからと、解いてくれました。働く場と子育ての場を分断させ、子育てを母親1人に任せた社会。景気の良い時は乗り越えられたことも、今は無理!だから少子化や主婦希望の女性が増えているんだそうです。少子化の解決策を政治だけでなく、会社や街でも行えることを教えてくれる良書♡ 多くの方に読んでほしいです(๑•̀ω•́ฅ)2017/07/31
はな
21
お気にさんのレビューを読んで気になった1冊。男の人でこんなテーマの本を出すことに驚きと、嬉しさがあります。ベビーカー問題とか飛行機とかいろいろ騒がれたけれど、いつからこんなになったのかなって思う。子育ての大変さをもっと分かってもらえること、妊娠は確かに自分たちが希望することだけれど、次世代を支えてくれる子どもがいないことは日本が無くなるのだということをきちんとわかってそのうえで、どう支援ができるのかするのかと言うことをもっと真剣に考えなくてはいけない時代になったのだと思います。2015/04/25
ちいさな図書館
18
ずっと感じていた違和感が言葉にされて、はっきりわかった。みんなが言葉にすれば、絶対に変えられると。国に向けて、社会に向けて声を上げるとか、そんなことじゃなくてもいい。身近な「あなた」と話し合うこと、目の前の「あなた」に自分の気持ちを伝えること、そして実は近くにいる「あなた」とつながること。そうやって手をつないでその輪が広がれば、赤ちゃんにやさしい国がきっとやってくる。諦めてはいけないんだ。閉塞感を打破する明るさがあるこの本に感謝。考え続けることを諦めないようにしよう。2015/05/05
niisun
17
様々な方が様々な方法で、子育ての仕組みを模索しているのが良くわかりました。でも、作者の結論がそうした既存の取組みの焼き直しというのは、いささか物足りない。また、「都市は子育てに向かない」「核家族では子育ては難しい」という指摘を読むと、“自ら厳しい方向に進んでいないか”とも思えます。私は最近、介護と子育てを両立させるべく、田舎に戻り地元の会社に転職しました。故郷もなく天涯孤独ならさもありなんですが、敢えてムラを創らずとも田舎に生きる選択もあんじゃないかと考えます。でも自分がやりたい仕事を優先したいのかなぁ。2015/09/02
ツキノ
11
ハフィントンポストに転載されたブログ記事がいいね!17万を突破。その記事の全文、書いた経緯、その後の育児関連の取材など、盛りだくさんの内容。「ブログの書籍化」ではない。著者は男性のコピーライター。2015/03/06