感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
原玉幸子
22
先ず、本書は(章末にコラムの様な書き方もありますが)本ではありません。「食べ物図鑑」です。ですので、手許に置いておきますが、読んで何かに感動するとかの心の動かされはありません。でも、写真が多く載っていることでも、トルコ体験者には特にその味の美味しさが分かります。日本との国交樹立100周年、おめでとうございます。(◎2024年・秋)2024/09/22
アリーマ
13
トルコ全域に取材して徹底的にあらゆる料理を網羅した本。世界的に見てもここまで広範囲なトルコ料理本はないのでは?写真豊富で楽しいし、土地の人との出会いや著者の思いなども淡々と描かれて、資料性を超えて読み物としても楽しい。実は昔イスタンブルに仕事で住んでいて、トルコ料理には日々お世話になった。ストリートフードから高級宮廷料理、お菓子にお茶に酒まで、なんでも美味しい国トルコ。若くて金も時間もなくて旅行があまりできなかったのが改めて悔やまれる。でもきっとまた行って食い倒れよう、と決意を新たに涎を拭いた。★★★★★2023/12/30
Tatsuhito Matsuzaki
9
22歳で中東諸国をバックパッカーとして訪れた時にトルコ料理に魅了され、以後イスタンブールに留学、帰国後に地元島根県益田市にエスニックカフェをオープンしましたが、トルコ料理探求のために2009年に閉店し、トルコ全土を周った「トルコ料理探求家」。 トルコ共和国建国100周年となる2023年10月にトルコ大地震からの復興祈念を込めて本書を出版するほどの "トルコ料理愛" が感じられる一冊です。 #ケバブ #カヴルマ #チョケレッキ #ロル #キョフテ #マントゥ #ドルマ #サルマ #チョルバ #今日の一冊2024/01/28
アンゴ
2
★★★★☆ トルコ料理研究家の筆者が数年かけてトルコ中を歩き、調べた郷土料理をまとめた一冊。有名な一般的料理ではなく、各地の気候風土と多民族文化に培われた多様な家庭料理を尋ね歩く。 いわゆるレシピ本ではなく、郷土料理を軸にその料理をつくる地域や人々の暮らしに目を向ける食の風土記ともいえる内容。 見ごたえある多数の写真に食べたことがない料理の味を想像し食欲がそそられる。 構成はトルコ全土を7地方毎に分け、全70県の訪れた町や村の料理を地域別に紹介。索引で数えるとスープやスイーツも含め424種類もある。2023/10/10