びっくりさせてよ

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784990766191
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

セックスとドラッグ渦巻くバレエ界を潜り抜け、普通であることの幸せを知った主人公が新たな生き方を見つける激情と愛情の物語。主人公のジョアンは幼少時からバレエを習い、ハイスクールを卒業してプロのバレエ団に入ろうとするが、それほどのダンサーではないため、就職先が見つからない。ひょんなことからフランスの名門バレエ団の芸術監督の眼に留まり、群舞ダンサーとして雇われたが、うだつの上がらない自分に絶望する毎日だ。
 ある日、バレエ団のゲストダンサーで、ロシアから来仏した天才アースランのリハーサルを盗み見するうちにその完璧さに感動し、激情にかられて彼の化粧室に忍び込み、発作のようなセックスをしてしまう。そして去り際に、自分のアメリカの住所を書き残していく。
 帰国後、天才的振付家のミスターK率いるニューヨークの名門バレエ団に採用されるが、やはりここでも群舞
止まり。そんなジョアンのもとに、アースランから封書が届き始め、文通を続けるうちに彼の亡命の手助けをする羽目に陥る。冷戦時代のことで、亡命は非常に危険な行為だ(このあたりは、ヌレエフやバリシニコフなど、優秀な旧ソ連のダンサーたちの亡命事件とダブって興味深い)。
 幸い、カナダ経由で亡命は成功。アースランはジョアンの運転する車に潜んでニューヨーク入りし、ジョアンと同じバレエ団から華々しくアメリカデビューを果たす。二人は同棲を始め、ジョアンは亡命を助けた恋人として“時の人”になり、ミスターKは大喜びだ(ちなみにミスターKは、ミスターBと呼ばれたあのジョージ・バランシンをイメージさせる)。
 しかし二人の仲は続かなかった。天才アースランは自分と踊れない無能なジョアンに愛想をつかし、ただでさえ女好きの彼は浮気三昧の体たらく。ジョアンは捨てられ、失意のまま自暴自棄になり、昔から彼女を心から愛し、理解してくれている幼馴染のジェイコブと肉体関係を持つようになる。結果、妊娠。彼女は潔くバレエ団を辞めて結婚生活に入る。心理学者のジェイコブの仕事で一家はカリフォルニアに転居し、ジョアンはバレエスクールを主宰し、息子ハリーにも教え始める。
 そのハリーは母親がアースランの元彼女であることを幼少のころから誇りに思い、この天才に憧れを抱いている。成長とともにバレエの才能を発揮し始め、16歳になるとジョアンの古巣のバレエ団で特別レッスンを受けるようにもなる。当然、大御所アースランの目にも留まり、それが要因となってジョアンの幸福な結婚生活が崩壊の危機に晒されていく。誰の目にもハリーがアースランに似すぎているのだ、容貌も才能も……。そして徐々に明かされて行くジョアンの秘密。
 だが、ジョアンはこの“修羅場”を真の愛の力で乗り越えていく。想定外の衝撃のハプニングでストーリーが展開していく本書の読みどころはまさにこの点にある。ドラッグ、セックス、嫉妬が渦巻くバレエ界を突き抜けた先で、主人公はふつうの人間であることの幸せ、人を愛することの意味を見いだし、大人の女性に成長していく。彼女の生き方に沿って読み進むほどに、読者も心豊かに、目が開かれていく──これは、変ることを恐れない人間の、激情と愛情と勇気のドラマチックな物語。

マギー・シプステッド[マギーシプステッド]
原著

秋月鵺子[アキヅキヌエコ]
翻訳

内容説明

ジョアンはニューヨークのバレエ団を潔く辞めた。ドッグレースの犬のように公演に駆り立てられることも、仲間のダンサーよりのし上がろうと競争心を燃やす必要もなくなった。ジョアンの心を踏みにじり、残酷に彼女を捨てたロシア人の天才的ダンサーとのことも封印した。だが、平穏な結婚生活を揺さぶるかのように、忘れたはずの忌まわしい過去がジョアンを追ってくる。誰の目から見ても、一人息子のハリーがバレエの天才なのだ。それが因果となり、ジョアンは最愛の人との幸せのために遠い昔に決意、選択したことに立ち向かうことになる―。

著者等紹介

シプステッド,マギー[シプステッド,マギー] [Shipstead,Maggie]
2005年にハーバード大学を卒業。その後、アイオワ大学・大学院の創作研究課程にて芸術系修士号(MFA)を取得。デビュー作“Seating Arrangements”(2013)はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入り、ディラン・トマス賞ならびにロサンゼルス・タイムズ処女小説賞を受賞。ロサンゼルス在住

秋月鵺子[アキズキヌエコ]
アメリカのニュース週刊誌の東京支局勤務後、日本の出版社で週刊誌、月刊誌、文庫本、書籍の編集に携わり、退職後、バレエに関する出版社、(株)チャイコの専属プランナー、翻訳者、編集者として働いている。ペンネーム「鵺子」名義の翻訳書に『ミスター・Bの女神』(2014)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だいだい(橙)

19
1970年代のNYを舞台に主人公ジョアンのバレリーナとしての挫折とロシア人有名ダンサー、アースランとの出会い&別離を描きつつ、彼女が幼馴染のジェイコブと所帯を持ち出産、育児、そしてバレエ教師として息子ハリーとその友人クロエを育て上げる後半生を並行して描いている。核になる部分は、最初からネタバレありな感じだったので、それほど期待していなかったが、完全な時系列になっていない構成が効いていて意外に面白かった。最後の一章がジョアンの疑問に答える形になっており、人生の悲哀、皮肉を感じさせる。2024/01/14

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